第21話 第三次ティアマト会戦 後編
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
って退却を命令したが、それは最悪の結果をもたらした。艦隊所属艦艇がてんでばらばらに後方へ後退を始め居た為に再編成が暫くは完全に不可能な状態になってしまった。
第二艦隊は辛うじてパエッタ准将が目減りした分艦隊二千隻弱で戦線を押さえており、パエッタはその隙に本隊の再編成を意見具申したが完全に無視され、その結果パエッタ分艦隊のみが囮のように戦場に取り残される状態に陥りつつあった。
FBB103ムガル艦橋ではパエッタ准将が眉間に皺を作りながら指揮していた。
「旗艦パトロクロス退却していきます、さらに艦隊がそのまま後退していきます」
「なんだと、司令部は何をしているんだ、再編成しなければ壊滅するんだぞ!」
「左翼の敵艦隊の一部が突進を始めました!このままでは包囲されます!」
「このままでは全滅だ。よし敵右翼と中央右翼の間を突破する!損傷した艦艇を内側にして紡錘陣形をとれ敵の包囲網の一角を突き崩す!」
その指令にパエッタ分艦隊だけでなく、取り残された艦艇が集まり必死の脱出が行われる。
「砲火を集中しろ!撃って撃って撃ちまくれ!」
前方の敵に意識を多くしていたヴァルテンベルク、ミュッケンベルガー両艦隊は一瞬の隙を突かれてパエッタ分艦隊に突破を許してしまう。
「ビームもミサイルも撃ちまくれ!」
結果的にパエッタ准将以下の艦隊は僅か1839隻のみが包囲網からの離脱に成功したが、弾薬もミサイルもほぼ底をつき、戦場外縁を迂回して第二艦隊本隊へ復帰するしかなかった。
パエッタ准将は自分たちを囮にしたドーソン准将に対して殺意を込めた怒りを覚えていた。
同盟軍◎総司令部 ○第二艦隊ドーソン部隊 ●第二艦隊パエッタ分艦隊 △第三艦隊 □第九艦隊 ◇第十二艦隊
帝国軍☆ベヒトルスハイム艦隊 ▽ミュッケンベルガー艦隊 刄[ークト艦隊 凸ヴァルテンベルク艦隊 凹メルカッツ艦隊
●
▽ ☆ 凹
凸
凵@ △ □ ◇
○ ◎
第二艦隊を撃滅したゼークト艦隊とヴァルテンベルク艦隊は前進しミュッケンベルガー艦隊と戦闘中の第三艦隊へ襲いかかった。すでに第二艦隊は壊走状態であるため全戦力を第三艦隊へ叩きつけたのである。
第三艦隊はこのとき14パーセントの損害を受けており実質一万三千隻を割り込んできていた。そこへ三個艦隊およそ三万隻の戦力が躍りかかったのである。
第三艦隊ではパパロイア中将が戦場の急変に対処できなくっていた。
「10時半及び9時の方向より敵艦隊突っ込んできます!」
「防戦せよ、第三分艦隊を10時半に第四分艦隊を9時の敵に向け
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ