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ロボスの娘で行ってみよう!
第21話 第三次ティアマト会戦 後編
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から敵艦隊、突っ込んできます!」
「直撃きます!」


同盟軍◎総司令部 ○第二艦隊 △第三艦隊 □第九艦隊 ◇第十二艦隊
帝国軍☆ベヒトルスハイム艦隊 ▽ミュッケンベルガー艦隊 刄[ークト艦隊 凸ヴァルテンベルク艦隊 凹メルカッツ艦隊 
  
   
      凸
         ▽  ☆   凹
     ○
  
         △   □   ◇ 

           ◎


次の瞬間パトロクロスは大音響とともに艦橋に大亀裂ができ磁力靴のスイッチを入れていなかったヴァーツ中将以下幕僚の殆どが真空中に吸い出されていった。すぐさま隔壁が降り修復用ポリマー樹脂が塗布されて空気の噴出は止まったが、司令部は壊滅状態であり、旗下艦隊に指令を出せない状態になった。

通常指揮を執るべき副艦隊司令官リッシャモント少将もFBB44ディオメデス被弾の衝撃で吹き飛ばされて肋骨骨折の重傷を負い指揮ができない状態であった。旗艦パトロクロスで唯一生き残った後方主任参謀ドーソン准将は神経質な小心者であったがために、磁力靴のスイッチを入れていたため吸い出されずに済んでいたのである、もっとも気圧の低下で一時的に人事不省に陥っていたのであるが。

ドーソン准将は気が付くと、艦隊の掌握に努めたがなにぶんまともな指揮もできずに徒に混乱を増大させ損害がうなぎ登りに増えていったのである。生き残りのオペレーター達数人が情報をあげてくるが、艦隊全体が麻痺し始めているために的確な防備ができない。

艦の各部所から連絡が矢のように入る。
「こちら後部砲塔、艦橋どうか指令を」
「こちら後部艦橋、艦橋応答せよ!」

「准将閣下、艦隊は壊滅状態です。ご指示を!」
「戦艦ドライクル撃沈ヘクター准将戦死!戦艦パロアス通信途絶ヤマグチ准将消息不明!」
「分艦隊司令パエッタ准将から、再編成の時間を稼ぐため踏ん張るとの連絡です!」

ドーソン准将はアタフタとするだけで、目がウロウロしている。
「閣下、お気を確かに」
事態の異常さ感じた後部艦橋の副長が士官を急遽艦橋へ送り、
その士官がドーソン准将の肩を掴んで揺り動かす。

「ああ、済まん」
「閣下、ご指示を」
やっと落ち着いてきたドーソン准将が指示を出し始めるが、最早手遅れの状態であった。

オペレーターの悲痛な叫びがあがっている。
「艦隊損害率50パーセントを超えました!」
「左右から挟撃されつつあります!」

第二艦隊に追撃され壊走状態に見えたヴァルテンベルク艦隊も踵を返して攻撃してくる。その慌ただしさからパエッタ分艦隊の事は完全に忘れ去られてしまっていた。
「全艦、全速で後退せよ!」


ドーソン准将が遂に耐えられなくな
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