CAST 25
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
七月中旬。
「はぁ…ほんと、昨日は怖かったわ…」
テレビ局近くのカフェで、真紀さんと水波と一緒にランチタイムと洒落混んでいた。
「ですねぇ…」
「貴方も怖がるのね…魔法師はそういうのを怖がらないって聞いたけど…」
話は必然的に共演した番組の愚痴が多くなる。
いま話しているのは昨日のホラー番組の収録についてだ。
「魔法師だって人間ですから。
よくわからない物を怖がるのは必然です」
「そういうもの?」
「ええ、まぁ」
テーブルナフキンを手に取る。
それを破いて人形にする。
「たしかに魔法師は、非魔法師から見れば万能の存在かもしれません」
"人形を操る程度の能力" "式神を操る程度の能力"
破いて作った紙を歩かせる。
「でも、基本は人間です。撃たれたり斬られれば死にますから、CADがあっても銃器や刃物は怖いです」
魔法で人形を真っ二つに切る。
「ほかの幽霊や吸血鬼も、対処できるかわからないっていう不安が恐怖を駆り立てます」
「成る程ね〜。
水波ちゃんもそうなのかしら?」
無論マネージャーである水波も収録スタジオにいたのだ。
「いえ、わたしは…」
「あぁ、昨日こいつ俺のベッドの中ですっげぇ甘えてきましたよ」
ごすっ!
「黙っててください」
「水波、照れ隠しでどつくのやめようぜ…
鍛えてるからお前のやつ痛いんだよ…」
「ふふ…白夜君に甘える水波ちゃんね…
とっても微笑ましい光景ね」
「真紀様…」
その後いろいろ愚痴ってカフェを出る。
真紀さんと別れたあと、ぶらぶらしていると…
「あ…白夜だ」
「雫?」
雫とばったり会った。
「こんな所でどうしたの白夜?」
「今日は収録が午前でな。さっき共演者の人とメシ食った帰りだ。
そっちは?」
「いまから買い物…白夜もくる?」
「水波」
「はい。大丈夫かと」
「その子は?」
「俺のマネージャー」
「専属メイドです」
家内以外でメイド服着ないしそんな事言っても…
あぁ、いや、雫の家ならメイドくらい居るしそういうのもわかってるかな…
「押し掛けメイドだがな。
雫、水波も一緒でいいか?」
「いーよ」
「きゃー!本物の白夜ちゃんだー!
かわいい!テレビで見るよりちっちゃくてかわいい!」
「水波、助けろ」
「お断りします」
現在、合流した光井ほのかの抱き締められていた。
「ねぇねぇ本当に14歳なの?」
「今月七日が誕生日だからな。
間違いなく14だ」
「合法ろり…」
「雫、俺は男だ。お
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ