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何もない俺が異世界転移
第1章.王都編
10.初めての戦闘
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そんな気がする。

そして次は周りをよく見て、2体のゴブリンの位置を把握し再度斬りかかった。
さっきは重くて上手く扱えなかった長剣も何故か重く感じない。

「いっけぇーッ!」

そしてその剣はゴブリンを切り裂くことに成功した。

残りは1体、そいつは相方のゴブリンがやられたことにより狼狽うろたえている。

「これで止めだッ!」

そのゴブリンに向け最後の一撃を繰り出す。



そして異世界最初の戦いは幕を閉じた。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「驚いたぞ、まさか初めてで2体のゴブリンを倒してしまうとは。
 途中でワシも助けに入ろうとしたがいらぬ心配だったようじゃな。」

「いえ、途中でテジモフさんの声がなければ俺は無傷ではいられなかったです。」

あの時テジモフさんの声がなければ背中を斧で切り裂かれていただろう。
想像しただけでも恐ろしい。

「そういえば、あの声は何だったんだろう。」

「あの声とな?」

やられそうになった時に聞こえたあの【女性の声】は何だったのだろう。
その時あった事を話した。

「ふむ、ワシにはそんな声は聞こえなかったぞ?
 ともかく、初戦闘の後じゃ少しここで休んでから行こう。」

「はいそうさせてもらいます。」

少し休憩した後、
俺とテジモフさんは隣村に向け歩き始めるのだった。



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