25部分:第五話 彩華ラーメンその二
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二人乗りでいこうよ」
「二人って」
「俺が運転するからさ」
勝手に話を決めちゃってます。
「いいよね、それで」
「私の自転車なんだけれど」
抗議めいた口調で言い返しました。
「何でそれで新一君が?」
「じゃあ先輩が運転する?」
不意に私に言ってきました。
「先輩が」
「それは当然でしょ」
私はきっぱりと言い返しました。
「私の自転車なんだし」
「けれど僕が後ろに乗るんだよ」
それも勝手に決めちゃってます。だから私の自転車なのに。
「先輩が運転して。無理じゃない?」
「うっ」
確かにその通りです。私小さいし彼は大きいし。それで私が運転するっていうのははっきり言って無理があるなんてものじゃありませんです。
「だからだよ」
「新一君が運転するのね」
「今度はバイクでね」
「バイクは駄目でしょ」
天理高校はバイクは絶対駄目です。ひょっとして。
「わかってるの?」
「まあ免許も持ってないけれどね。大学は入ったらサイドカーでも」
「サイドカー?」
また変わったのを持ち出してきました。
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