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転生とらぶる
番外編070話 if ゲート編 06話
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ならそんな形でピニャとハミルトンの顔色が青白くなっていく。
 自分の部下たる騎士団を呼び寄せていた事を忘れていたのか、もしくはまさか自分の部下と俺達が遭遇するとは考えなかったのか。
 その場合、何だったか……薔薇騎士団? とかいうあの騎士団の機動力がピニャの想像を上回っていたという事を意味するんだろうが。

「つまり、停戦条約が破棄されたのであれば、それこそ俺がポチ……お前達に分かりやすく言えば、炎龍か。その炎龍を使って帝国の城をこんがりと焼いても、問題はない。違うか?」
「待て! 待ってくれ、アルマー殿!」

 慌てたようにピニャが叫ぶ。
 まぁ、自分のミスで城が焼かれるなんて事になったら、ちょっと洒落にならないから当然だろうが。

「何だ? 俺は今からポチを呼んで帝都を焼け野原にしないといけないから忙しいんだが」
「待って欲しい! その……うちの者が迷惑を掛けたというのは、本当だろうか?」
「そうだな。俺は問題ないが、現在進行形で伊丹を殴ったり蹴ったりしてるぞ」
「……その、それは私の本意ではないのだ。出来れば……」

 そう言ってくるピニャの様子を見て、まぁ、このくらいでいいかと判断する。

「分かった。じゃあお前に直接現場を見て貰うとしよう。……近くに来い。そっちのお前もついでに連れて行ってやるよ」

 そう言い、近づいてきた2人を影のゲートに沈めていく。
 当然影に沈むという経験をした2人の口からは悲鳴が上がったが、それはもういつもの事なので、気にしない。





「この、馬鹿者がっ!」

 叫ぶと、鞘に入ったままの長剣を振るったピニャの一撃が薔薇騎士団の隊長格と思われる2人の女の顔を殴る。
 うん、まぁ、あの2人は縦ロールとお姉様系という典型的な2人だったが、現在は2人共が鼻血を流し、口からも血を流している。
 ……まぁ、代わりに伊丹はもっと殴られているが、その辺りは伊丹が自分で招いた結果なので、自業自得だ。
 反撃するなりなんなりすればいいものを、伊丹が自分で殴られた方がいいと判断して、そういう結果になったのだから。

『アクセル、ちょっと日本まで行って貰う事になるけど、構わない?』

 ふと通信機からエザリアのそんな声が聞こえ……それを聞いたピニャがどこから声が!? 驚きつつ、何だか顔を青ざめさせるのだった。
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