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夢幻水滸伝
第四十六話 都の星達その十二
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「そこまで考えてやねん」
「建築士をですか」
「迎え入れるつもりやねんで」
「そうしてですにゃ」
「関西から日本、そしてや」
「太平洋全域の建築関係をですにゃ」
 弥生も落ち着きを取り戻して述べた、今は線路を敷くなぞ夢想だにし得ない都の街並みを見つつ綾乃に応えた。
「堤や橋、道に線路も」
「担ってもらうねん」
「そうですにゃ」
「そやから今度の子もな」
 次の星の者もというのだ。
「大事やで」
「迎え入れないと駄目ですにゃ」
「そやねん、ほなその子のところに行こうな」
「今度は何処にいるですにゃ?」
 弥生は綾乃に今度はその星の者がいる場所について尋ねた。
「一体」
「今度も左京でな」
「ここですにゃ」
「この近くやで」
 まだ若山の家の近くを歩いている、そうしつつの話だ。
「その子がいる場所や」
「そうですにゃ」
「その子のところに行ってな」
 そうしてというのだ。
「それからな」
「お誘いをかけて」
「来てもらうで」
「そうですにゃ」
「そういうことで行こうな」
「わかりましたですにゃ、それで四人目が終わったら」
 弥生はそれから先のことも話した。
「後はですにゃ」
「そやで、最後の子は越前にいるさかい」
「そこに行ってですにゃ」
「それでな」
「越前にですにゃ」
「行くさかい」
 最後はというのだ。
「弥生ちゃんは御所に戻ってな」
「お供はそこで終わりで」
「太宰君のお手伝いしてな」
「わかりましたにゃ、越前にいるのは」
「漁師やで」
 この者がいるというのだ。
「あそこにはな」
「越前はそちらですか」
「今は佐藤兄妹のお兄ちゃんがおるけど」
「北ノ庄城にですね」
「その港におるねん」
「そうですにゃ」
「あそこはええ漁港多いし」
 それでというのだ。
「漁師としてもええらしいで」
「成程ですにゃ、そういえば」
 ここでこのことも思い出した弥生だった。
「雅美ちゃんもですにゃ」
「あの娘も漁師やったな」
「職業はそうですにゃ」
「そうやねんな、これが」
「傭兵として働いてるので漁師のイメージが薄いですにゃ」
「海で戦うって感じでな」
「けれど本来はそうですにゃ」
 漁師、海で魚等を獲って生きる者だというのだ。
「蛙人ですし」
「蛙人でも海にいられるしな」
「こっちの世界では海岸で暮らす蛙もいるですにゃ」
 この辺りも彼女達の起きている時の世界とは違う、国によっては淡水産の鯨や鮫やひいては恐竜さえいる。
「だから不思議ではないですにゃ」
「そやねんな、これが」
「雅美ちゃんがそうでも」
「そやな、それで最後は越前に行くけど」
「これからですにゃ」
「都におる四人目に会うで」
 その者にというのだ。
「建築
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