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夢幻水滸伝
第四十六話 都の星達その八

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「ほんまに有り難うですにゃ」
「そこまで喜んで貰えて何よりや」
「そして他の星の子達も」
「そや、どんどん迎えてくで」
「そうして天下をよくしてきますにゃ」
「そのこと約束するで」
 綾乃は店長に笑って答えた。
「絶対に」
「期待してますにゃ、もう都におる亜紀ちゃん以外の星の子のいる場所はわかってます?」
「あと二人やけどな」
 その彼等もと言う綾乃だった。
「わかってるで」
「ほな今から」
「その二人のとこにも行って」
 そしてと言うのだった。
「迎え入れるわ」
「そうですか、ほな頑張って下さい」
「そういうことでな」
 綾乃は店長に笑顔のまま応えた、そうしてだった。
 綾乃は弥生と共に店長に別れを告げ次の星の者のところに向かった。次に向かったのは都の東左京の南の方だった。
 そこに行きつつだ、綾乃は今も共にいる弥生に話した。
「今度は鍛冶屋さんや」
「その人ですにゃ」
「星の人でな」
「鍛冶も大事ですにゃ」
「武器だけでなく道具を全部やさかいな」
「造ってなおして」
「そうするもんやし」
「絶対にですにゃ」
 内政、そして軍事も考えるととだ。弥生は綾乃に応えて言った。
「必要ですにゃ」
「そやからや」 
 まさにそれが理由でというのだ。
「その子も迎え入れるで」
「建築士も入れて」
「そうするで、しかしな」
「しかし?」
「いや、内政はほんま色々な分野の子が必要やな」
 しみじみとした口調でだ、綾乃はこうしたことも言った。
「うちそれをつくづく実感するわ」
「天下の内政を考えますと」
「関西はこれまで結構内政はな」
「よく出来ていましたにゃ」
「治安もよくて国も栄えてな」
「よかったですにゃ」
「そやけど太平洋を考えるとな」
 それならだった。
「やっぱりな」
「今の規模やったら手が足りんので」
「もっとでかくしてな」
「それで、ということですにゃ」
「そや、それで今度はな」
「鍛冶屋さんをですにゃ」
「迎え入れにな」
 これからというのだ。
「その子がおる場所に行くで」
「わかりましたにゃ」
「それとこうして歩くとな」
 こうも話した綾乃だった。
「都のことがよくわかるわ」
「都がどんな状況か」
「平和やな」
 見れば実にのどかだ、人は多く商いも栄えている。
「しかも豊かや」
「子供も元気がありますし」
 見れば様々な種族の子供達が仲良く活気よく遊んでいる。
「ええ感じですにゃ」
「よく治められてるってことやな」
「御所におるだけやとわかりませんし」
「こうして出てな」
 そうしてというのだ。
「見るのも必要やな」
「ほんまそうですね」
「そうしてな」
 さらに話す綾乃だった。
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