第二幕その二
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その身なりを見てです、カルロス達は驚いてトロットに尋ねました。
「あの、皆さんどうしてですか?」
「着飾っておられるんですか?」
「これから冒険なのに」
「汚れることもありますよね」
「旅の中で」
「これは使節団として行くから」
だからだと答えたトロットでした。
「正装をしてみたの」
「勿論旅の時は普通の服を着るよ」
キャプテンも五人に答えます。
「言うならば身だしなみのチェックだよ」
「あちらの国にお邪魔した時のね」
「この服は収めて小さく折り畳んでなおしておくから」
「安心してね、そしてね」
トロットは五人に自分から言ってきました。
「貴方達もよ」
「僕達の正装を用意してですね」
「持って行ってもらうわ」
そうなるというのです。
「今から正装を着てもらうから」
「そうなんですか」
「女の子二人はドレスで」
つまりナターシャと恵梨香はというのです。
「男の子三人はタキシードよ」
「僕とジョージ、神宝はですね」
「そうしてもらうわ」
こうお話するのでした。
「是非ね」
「それじゃあ」
「今からね」
こうしてです、五人はすぐに正装を着せてもらいました。それは一体どういったものかといいますと。
ナターシャは黒の、恵梨香はピンクのそれぞれ奇麗な絹のドレスでした。ナターシャはそのドレスを見て笑顔で言いました。
「凄く奇麗なドレスね」
「ええ、私のドレスもね」
恵梨香も自分のピンク色のドレスを見て言います。
「凄く奇麗ね」
「このドレスを持って行ってイッソス王国で着るのね」
「うわ、こんなタキシード着るなんて」
今度はジョージが言いました、自分の赤いタキシードを着てです。
「いいね」
「うん、それぞれの色だしね」
神宝は青のタキシードです。
「そこもいいね」
「ううん、何かこうした服を着る時があるなんて」
カルロスも自分のタキシードを見ています、見れば五人のヒールと靴もそれぞれの色でしかもピカピカに磨かれています。
「思わなかったよ」
「貴方達も使節の一員だからよ」
それでと答えたトロットでした。
「だからその時は着てもらうから」
「服は奇麗に折り畳んで小さくしてトロットの鞄の中に入れておくから」
キャプテンはそうして運ぶとお話しました。
「君達は冒険の間は普段のままでいいよ」
「わかりました」
「じゃあすぐに着替えてですね」
「服はトロットさんに預けて」
「そうしてからですね」
「出発ですね」
「そうなるよ、さて我々も着替えて」
教授がここで言いました。
「出発しよう」
「いや、暫く振りの冒険だね」
モジャボロもにこにことしています。
「今回はどんな冒険になるか楽しみだよ」
「じゃあ今からね」
皆でと
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