第四十八話 バイキングの戦いその十一
[8]前話 [2]次話
「ダイヤもサファイアもエメラルドもあるぜ」
「また色々あるな」
「真珠や珊瑚もあるぜ」
そうした湖で採れるものもというのだ。
「だからな」
「この宝石達をか」
「旗揚げして統一までに使ってくれ」
「金は幾らあっても足りない、か」
「それが政治で戦だろ」
「それでか」
「政治とかじゃはした金さ」
大きな革袋に詰め込まれが宝石達もというのだ。
「所詮な、けれどな」
「それでもだよな」
「ああ、貰ってくれ」
「そしてか」
「使ってくれ」
ただ貰うだけでなくというのだ。
「いいな」
「わかった、じゃあな」
久志もその宝石を受け取りそのうえであらためて応えた。
「使わせてもらうな」
「それじゃあな」
頭は久志達に笑顔で言った、そうしてだった。
一行はバイキング達と笑顔で別れそのうえで街を後にした。その時に久志は仲間達にこうしたことを言った。
「で、次はな」
「何処に行くかだね」
「八人目の手掛かりがな」
それがと淳二に話した。
「まだ一切ないんだよな」
「そうだよね」
「それでどうするかだよ」
「じゃあまずはね」
「まずは?」
「コペンハーゲンに戻ろうか」
この地域で最も栄えているその街にというのだ。
「そうしようか」
「あそこか」
「うん、あそこに戻ってね」
「情報収集か」
「困ったらまずはね」
これからどうすべきかだ。
「まずは何といってもね」
「情報収集か」
「それをするものだよ」
「そうだな、やっぱりこれからどうするか考えたらな」
それこそとだ、久志も淳二の言葉を受けて言った。
「情報収集だな」
「そう、そして情報収集にはね」
「出来るだけ人が集まる場所に行かないとな」
「人が集まるとね」
それこそというのだ。
「それだけ話が行き交うから」
「情報も集まるな」
「だからね」
「そうだな、それじゃあな」
「情報収集の為に」
八人目についての情報を集める為にもというのだ。
「コペンハーゲンに戻ろうか」
「そうするか」
久志も頷いた、こうしてだった。
一行はまずはコペンハーゲンに戻ることにした、芳直を仲間にして人がまた集まったがそれで立ち止まることはしなかった。
第四十八話 完
2018・1・1
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ