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レーヴァティン
第四十八話 バイキングの戦いその九

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「本当にな」
「ならいいよ、それで街に帰ったら」
「旅だな、また」
「そうだよね」
「今度は八人目か」
 久志はその旅の次の目的のことを考えた七人目である芳直は仲間にした、それならば次はそうなった。
「一体どんな奴が何処にいるかだな」
「何ていうかな」
 ここで言ったのは正だった。
「戦える奴ばかりだな」
「今のところはな」
「ああ、そうだよな」
「それじゃあ次もか?」
 こう正に言った久志だった。
「そうなるか?」
「どうだろうな、しかし何かな」
「何だよ」
「政治もな」
 それもと言うのだった。
「考えていかないといけないからな」
「だからか」
「誰かいないかってな」
「そう思うんだな」
「ああ、そろそろな」
「どうだろうな、それは」
 正は久志のその言葉に微妙な顔で返した。
「いるかも知れないけれどな」
「いないかも知れないか」
「ああ、今はこの二人か?」
 正は順一と源三を見て言った。
「政治にかなり詳しいのは」
「二人か」
「もっと欲しいよな」
「俺達はどうだろうな」
 自分達のことも思った久志だった。
「政治のことは本を読んできたしな」
「俺もとりあえずはな」
「わかるつもりだけれどな」
「拙者もでござる」
 進太も言ってきた。
「騎士として領地のことがありますので」
「だからか」
「政治もしてきたでござる」
「そうだったんだな」
「初歩の段階で、でござるが」
「初歩でも違うだろ、しかしな」
「勢力を立ち上げた時は」 
 進太は久志に問うた。
「やはり、でござるな」
「二人だけだとな」 
 どうしてもと言うのだった。
「足りないな」
「そうなるでござるな」
「俺達全員が最低限出来てな」 
「そしてさらにでござるな」
「冗談抜きで政治を専門に出来るな」
 それだけのというのだ。
「奴が欲しいな」
「十二人の中で」
「そうも思ったな」
 こう進太にも話した。
「実際に」
「そうでござるか」
「今な、まあそれはな」
「十二人揃ってね」
 剛も言ってきた。
「そうしてね」
「ああ、それからだな」
「わかるかも知れないし」
「だよな、けれど政治も出来ないとな」
「どうしようもないね」
「ああ」
 こう答えたのだった。
「やっぱりな」
「そこも学んでいくよ、僕も」
「本読んでか」
「一応あちこち回って見分も広めてるしね」
 各地を巡る旅の中でというのだ。
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