私と共に歩む限り 我らの前に敵は無い
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り掛からなければ。
リアスは腕を捲り上げ、エプロンを自身の魅惑的な肢体に身に着ける。
そんなリアスの姿に鼻血が出そうになるのを堪える一誠。
アーシアは一誠のそんな姿に涙目になるしかない。
何だかんだ言って中の良い2人であった。
▽△▽△▽△▽△
「さあ、出来たわ。召し上がって、ウィス。」
数十分後、オカルト研究部の部室に立ち込める芳ばしい香り。
机の上に並ぶはリアスが調理した手料理の数々。
周囲を見れば先程まで色欲に溢れていた一誠までも、固唾を飲みながら見守っていた。
勿論、朱乃達も動揺である。
彼らは理解していたのだ。
ここでウィスに断られてしまえば自分達にはもう後がないことを。
そんな緊迫とした雰囲気の中でウィスは遂にリアスの手料理を口に運ぶ。
一口、また一口と。
優雅に、ゆっくりと、味わう様に食していく。
リアスは人知れず手汗を浮かばせながらその光景を見つめていた。
「……ふむ、美味しいですね。」
ウィスの自分の料理に対する反応はかなりの好感触。
リアスは思わず喜色の色を浮かべる。
「それに料理に込められたリアスの愛情を強く感じます。」
そして愛情だけでなくリアスのこのレーティングゲームに懸ける思いも。
この料理からは強く、深く感じる。
「それじゃあ……!?」
リアスは余程嬉しかったのか身を乗り出し、此方を期待した目で見つめてくる。
「ええ、約束は約束ですからね。」
手料理を食べ終えたウィスはナプキンにて口元を拭き取りながら、立ち上がった。
「約束通り、リアス達の修行は私が受け持ちましょう。」
ふわりと微笑を浮かべ、ウィスはリアスへと微笑む。
後方では朱乃が人知れずノックダウンしていた。
「……!」
感激の余りリアスはその場で周囲の目を憚ることもなく小さくガッツポーズを取る。
眷属である一誠と木場、小猫、アーシア、朱乃も個人差があれど全員が喜びを表わにしている。
「事前に申し上げておきますが私の修行はキツイですよ?途中で投げ出したくなるかもしれません。」
"それでも構いませんか?"とウィスはリアス達へと言外に伝える。
「それは覚悟の上よ。どんな過酷な修行でも受けて立つわ。」
凛と、普段の調子を取り戻すリアス。
リアスは表情を引き締め、此方を意志の強い瞳で見つめ返してきた。
その青き瞳に迷いはない。
ウィスの提案に対する後悔も、恐怖も。
周囲を見ればリアスの眷属である朱乃達も自分達の主であるリアスの言葉に賛同するように頷いていた。
どうやら
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