流星 一瞬の輝き
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だがSC17年ワーム・ホール航法が完成し、約52時間と言う短時間で行ける様になった。
SC22年からデロイヤ星の開拓が開始された。
惑星規模は地球と同じであったが太陽が二重太陽で、電離層の乱れが酷くレーダーや通信電波がほぼ有視界と同じであった。
それとXネブラと言われるガス星雲に包まれている為に、全域に渡りコンピューターの性能が極度に低下するという特質を持っていた。
SC152年現在人口12億、既にデロイヤ生まれが90%を占めるまでになった。
地球で消費される食糧の40%鉱物資源80%を、供給する地球にとってデロイヤ星は生命線であった。
その結果地球の大企業が進出し、デロイヤ経済を牛耳っていた。
またデロイヤ星は地球の植民地としか認められておらず、自治権も地球評議会への参政権も無く地球から管理の行政官が派遣されていた。
当然資源の搾取・圧政を受けるデロイヤの人々に、地球への不満や怒りは溜まる一方であった。
デロイヤの地球からの独立運動は激しさを増し、ついには地球連邦政府・軍への抵抗運動が過激になっていった。
地球連邦軍は抵抗運動を弾圧していき、デロイヤ人の怒りは限界を越えゲリラ活動が活発になって行った。
カーディナルの連邦軍基地ではゲリラが秘密裏に開発していた、コンバット・アーマー「ダグラム」の調査が行われようとしていた。
先日ゲリラの隠れ家を急襲した際に、独立運動最高指導者デビッド・サマリン博士の逮捕と共に押収した物であった。
しかしその格納庫内に地球連邦評議会議長ドナン・カシムの息子、クリん・カシムが潜んでいた。
彼は地球人ではあったがある事からサマリン博士と、知り合い頻繁に会いに行く様になった。
その事が身内に知られているのに気づかずに連邦軍を、ゲリラの隠れ家に招き寄せる結果になった。
その為仲間となったゲリラの元に、ダグラムを単身奪い返そうとしていた。
クリン「僕が必ず奪い返して見せる。待って居てくれみんな」
その時クリンの背後に7人の人影が現れた。
リュウジ「クリン・カシム。俺達も手伝っていいか?」
クリンは驚いて声を上げそうになったが、手で口を塞がれた。
ガル「慌てなさんな。俺達は「流星」と言うゲリラだ」
クリン「そうでしたか。すみません、僕の責任でご迷惑をかけてしまって」
リアナ「反省会は後でしな。今はあれを取り返す」
リュウジ「俺達が暴れてやる。その隙にダグラムを奪い返せ。いいな」
クリン「はい」
流星が行動を開始した。
格納庫の至る所に、プラスチック爆弾が仕掛けられていた。
ロイド「行くぞ!」
ロイドが爆弾の点火ボタンを押したと同時に、格納庫のあちらこちらで爆発
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