流星 一瞬の輝き
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砂漠に朽ち果てた、鉄の巨人が眠っていた。
ニ度と目覚める事の無い永遠の眠り。
鉄の腕、鉄の足は最早動く事は無い。
勇ましく火を噴いた砲ももう吠える事は無い。
一緒に戦った若い戦士達も皆去って行った。
巨人はみんなの独立への象徴だった。
若者達はみんなの独立への希望だった。
巨人の名は『ダグラム』。
若者達は『太陽の牙』。
彼らはデロイヤ星独立を最後まで信じ、最後まで戦い駆け抜けて行った。
純粋な彼らだけなら成し遂げたかも知れなかった。
だが戦いが大きくなるにつれ、不純物が混じり始めた。
大人の欲望と言う不純物が、純粋な彼らの道を塞ぎ始めた。
道を絶たれた純粋な若者達は決断した。
欲望に塗れた奴らにみんなの象徴を渡してはいけないと。
彼らは自分達の手でダグラムを炎の中へと沈めた。
彼らは自分達の牙も投げ込んだ。
自分達が信じた道と象徴が綺麗なまま天に昇れる様に願いながら。
そして彼らはそれぞれの新しい道へと別れて行った。
リュウジ「やはり歴史に、介入するべきだった」
リアナ「じゃ歴史を戻るかい?」
ロイド「さっさと戻ろう、そして今度は彼らの力となろう」
リュウジ「このまま彼らの仲間になっても、歴史は変えられない」
リアナ「呼ぶの、彼らも?」
ロイド「彼らだって、この結末は嫌っていた」
リュウジ「もう自重はしない。彼らにも協力して貰う」
ガル「呼んだか?」
エレナ「歴史を変える、面白いね」
ライン「いいぜ。協力しても」
リュウジ「ああ頼む」
ガル「自重はしない、それで構わないんだな」
リュウジ「それでいい。彼らが本来見られた、未来を見せてやる」
リアナ「何処から介入するの?」
ロイド「クリンが信頼される、ダグラム奪回からだろう」
リュウジ「サマリン博士には気の毒だが、それしかないだろ」
ガル「そう言えば奴は、姿が見えないが」
リュウジ「ダグラムの所だ。レイは一番ダグラムが好きだったからな」
突然一人の青年が現れた。
レイ「行くのか?」
ロイド「戻ったか。では行くか」
ガル「待て。リーダーと名前を決めよう」
リュウジ「リーダーはガルでもいいぞ」
ガル「お前がやれ。俺にリーダーは似合わん」
リアナ「チーム名は?」
レイ「流星。太陽が彼らなら、俺達は一瞬の流れ星で良い」
リュウジ「それでいい。では歴史に介入を開始する」
彼らの姿が、突然に消えてしまった。
地球では人口増加による食料不足、資源の枯渇が問題になっていた。
そんな時惑星デロイヤと言う環境、資源埋蔵量共に申し分のない惑星を見つけた。
地球から224光年と遠く離れた星であった
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