第38話 絶剣と妖精の再会
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から来たリートという者です。あなたがジャンさんですか?」
「ああ、君がリート君だね?うん、僕がルーアン支部を預かっている責任者のジャンだ。よろしく」
「はい、よろしくお願いします」
俺はジャンさんに挨拶をしてから早速フィーについて尋ねた。
「それで俺の妹の事なんですが……」
「君の妹さんはルーアンから少し離れた場所にあるマノリア村にいるよ。そこまでの案内はカルナに任せてあるから彼女と一緒に向かってくれ」
ジャンさんは二階から降りてきた女性に視線を移して彼女に相槌を送る。その女性はそれを受けて自分も首を縦に振り俺に手を差し伸べてきた。
「あたしは遊撃士のカルナだ。マノリア村までの護衛をさせてもらう。よろしくな」
「リートです。よろしくお願いします、カルナさん」
俺はカルナさんと握手をして自己紹介を済ませた。
「さて、話も終わったようだし早速マノリア村に向かおうじゃないか。それにしてもリート君の妹さんかー、楽しみだなぁ」
「……そこの男性は知り合いか?」
「……一応知り合いなので大丈夫です。一応は」
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俺はアイナさんとオリビエさんと一緒にメーヴェ海道を渡っていた。途中で魔獣に何回か襲われたが問題なく対処することができた。
「そうか、あんたたちがエステルたちと一緒に空賊事件を解決した民間協力者だったのか」
「エステルさん達の事を知っているんですか?」
「ああ、仕事もしっかりこなしているし期待できる新人だと思うよ。今はジェニス王立学園の学園祭の手伝いに言ってると聞いたね」
あれ?エステルさん達は放火事件を調査しているって聞いたけど違ったのかな?
「学園祭?興味深い話だね。それはいつ行われるんだい?」
「丁度明日だよ。良かったら行ってみたらどうだい?その日はあたしが学園の警護に当たるからもしかしたら会えるかもしれないしね」
「そうだったんですか?じゃあお忙しいかもしれないのに護衛なんてさせてしまって申し訳ありません」
「構わないよ。これも遊撃士の仕事だからね。……っとそろそろマノリア村に着くよ」
カルナさんと話をしているとマノリア村の入り口にたどり着いたようだ。
「孤児院に住んでいた人たちは今は『白の木蓮寧』という宿酒場の二階に住まわせてもらっているんだ。フィルって子もそこにいるはずだ」
「ここまで連れてきて頂いてありがとうございました。カルナさん」
「気にしなくていいよ。早く妹さんに顔を見せて安心させてやりな」
カルナさんは他に仕事があるらしく急いでルーアンに戻っていった。忙しい中で護衛をさせてしまって悪いことをしてしまった。
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