第一幕その八
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「聖徳太子のことはお話したね」
「ああ、あの人だね」
「皇室の方で凄い能力があった人よね」
「あの人も魔法使いみたいだったよね」
「色々と出来て」
「あの人がお父上だったかな」
そうした血縁の方にというのです。
「帝に仏教を信じ過ぎて神道の信仰がおろそかになっているって注意したっていうお話もあるしね」
「あれっ、聖徳太子って仏教じゃ」
「仏教を深く信仰されていたんじゃ」
「それで四天王寺を建てられたし」
「そうした人じゃなかったの?」
「太子は確かに仏教を深く信仰されていたよ」
このことはその通りだというのです。
「確かにね、けれどね」
「それと共になんだ」
「神道も深く信仰されていたんだ」
「そういえば奈良でもそうしたお話したかな」
「そうだよね」
「太子は皇室の方だからね」
その神道の方でもあられたというのです。
「だから神道への信仰も忘れておられずね」
「おろそかにされていなかった」
「そうだったんだ」
「仏教に深く帰依しながらも」
「神道も一緒に信仰されていたんだ」
「だから神も仏も崇める様に言われたんだよ」
十七条憲法でというのです。
「そうされたんだよ」
「あの頃からなんだね」
「日本じゃ違う宗教同士が一緒にあるんだ」
「今じゃキリスト教もあるしね」
「天理教だってね」
「そうしたお国柄で高野山はね」
この山のお話に戻りました。
「仏教の観点からなんだ」
「都、国を護る意味もあった」
「そうしたお寺なんだ」
「あそこは何か中国の道教の風水でも護られているし」
「しかも神社も中に一杯あるしね」
「陰陽師の人もいたし」
あの有名な安倍晴明さんもそうでした。
「それでだね」
「比叡山とその高野山もあって」
「かなり厳重に護られているんだ」
「そうなんだ、複数の宗教の教えを何重にも入れてね」
そうしてというのです。
「護っているんだよ」
「凄いね」
「そういえば東京もお寺多いんだってね」
「神社だってね」
「あそこも風水的にかなりいいそうだし」
「あちらもそうだよ、ただ東京はね」
この街についてはです、先生は少し深刻なお顔でお話することがありました。それは何のことかといいますと。
「こう言うと日本全体がそうで僕達が今いる神戸でもあったけれど」
「地震だね」
「地震は日本の何処でもあるのよね」
「東北も九州も北陸も」
「この神戸だってそうで」
「何処でもあるわね」
「そう、本当に何処でもあるけれど」
それでもというのです。
「関東、東京の方は特に有名だね」
「関東大震災があったんだよね」
「幕末にも安政の大地震があって」
「他にも何度か大地震があって」
「そうした場所だったね」
「日本は地震がとても多い国だ
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