第一幕その九
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「またね」
「一緒に遊ぶのね」
「そうするわ」
「ええ、じゃあその時は」
「一緒に遊ぶわ」
こうトロットにお話しました。
「その時はね」
「ノーム王と仲良くね」
「遊ぶはね、それにしても今はね」
かつての頃をしみじみと思い出したオズマでした。
「ノーム王ともノームの国とも仲がいいわね」
「ええ、とてもね」
「そうなったわね」
「昔は色々あったけれど」
ノーム王が攻め込もうとした時もありました、そしてノームの国の中で大きな騒動が起こったこともありました。
「今は仲がいいわね」
「変われば変わるものね」
「ええ、本当に」
「素晴らしいことよ」
「全く以てね」
こう笑顔でお話する二人でした、そして。
そこで、です、こうもお話したオズマでした。
「ノーム王と何をして遊ぼうかしら」
「来られた時は」
「そのことを考えるのも楽しみね」
「そうよね」
「考えるだけでも」
にこにことして言うオズマでした。
「楽しいわ、じゃあ楽しみながら」
「そうしてね」
「留守を守っておくわね」
宮殿、そして都のというのです。
「そうしておくわね」
「そうしてね、じゃあ私達はね」
「教授とモジャボロさん達が来たら」
カルロスが目を輝かせて言いました。
「いよいよですね」
「ええ、ギリキンの国に出発よ」
「わかりました」
カルロスはトロットの言葉に頷きました、そのうえで出発のその時を待りますが五人でトロットにこうも言いました。
「僕達ギリキンは久し振りね」
「ちょっと忘れてることも多いです」
「一体どんな国だったか」
「紫の国なのはわかってますけれど」
「これといって」
「ええ、案内役も任せて」
トロットは五人に笑顔で答えました。
「私もキャプテンもあの国には最近もよく言ってるし」
「だから安心してだよ」
キャプテンも五人に陽気にお話します。
「ギリキンに行こうね」
「わかりました」
「じゃあ皆さんと一緒に行ってです」
「色々教えてもらいます」
「そうさせてもらいますね」
「イッソス王国まで」
「そうそう、君達イッソス王国にも行っていなかったね」
キャプテンは五人のこのことにも気付きました。
「そうだったね」
「そうなんです、これまで沢山のところを巡ってきましたけれど」
それでもとです、カルロスはキャプテンに残念そうに答えました。
「イッソス王国とかオズの北の方の国々には」
「まだだったね、幸いそうした国々も回るからね」
「使節団としてですね」
「そうしたこともするからね」
だからだというのです。
「楽しみにしておいてね」
「はい、これまで行っていなかったオズの北の国々」
ギリキンの中にあるその国々にです。
「行かせてもらい
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