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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica12新暦78年:聖王教会騎士団独立〜Historical Events〜
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休職し、騎士団に復帰するように、と」
「は?・・・はあ!? それってわたしやルミナ、セレス、クラリス、それにティファもそうじゃん! ちょっ、ちょっと待って! 特騎隊の前線ほぼ全滅じゃん!」
「そうだ。・・・脅威対策室・特務零課課長、イリス・ド・シャルロッテ・フライハイト二等陸佐。上からの指令を伝える。本件の報告書を提出後に特務零課は無期限の活動停止とする。指定された騎士は速やかに休職届けを提出し、教会騎士団に出頭せよ」
そう伝えるとシャルは「うそでしょ・・・」って文字通り頭を抱えた。無期限って聞こえはいいが、教会騎士団の独立が発端でシャルたち騎士が召還されるということは、再び管理局法に入らない以上永久に局に戻ってこられない、かもしれないという話になる。
「わたしって27歳までしか局に勤められないのに・・・。これじゃルシルとまた離れ離れになっちゃうじゃない・・・。せっかく一緒の部隊で最後まで居ようって思ってたのに・・・」
俺と一緒に居られないという理由で本気でヘコむシャルだが、俺は小さく息を吐いて彼女の前にモニターを1枚と展開させた。
「なに・・・?」
「総務部から辞令が下りた。ルシリオン・セインテスト一等空尉およびアイリ・セインテスト空曹長を休職扱いとし、聖王教会騎士団へと派遣する、だそうだ」
「マジで?」
「マジで」
「やったぁぁぁーーーーー!!」
さっきまでの泣きそうな顔から一転、満面の笑顔で大喜びするシャル。正直、俺は局でも騎士団でもどこでもいいと考えている。俺の残り時間は多く見積もっても5〜6年だ。ガーデンベルグの居場所を唯一知るリアンシェルトと闘う条件は、あの子とガーデンベルグを除く“堕天使エグリゴリ”を救う事。
(そしてリアンシェルトに勝ちさえすれば、ガーデンベルグとの最期の闘いへ赴ける)
なら最後はどこに所属していても関係ない。仮面持ちと関わりさえすればな。ただ、これだけは言っておかないと。
「シャル」
「なぁ〜にぃ〜♪」
「俺を騎士団へ派遣する事を決めたのは、リアンシェルトだ。この意味が解るな?」
シャルの蕩けきった表情が真面目なキリッとしたものへと変わり、「エグリゴリとして何か企んでるってこと?」と聞き返してきた。
「管理局が騎士団の独立を認めたことにも何か裏がありそうなんだ」
「なるほど。これはいよいよ母様を問い詰めないとダメっぽいね」
「ああ。俺たちで今回の騒動を調べるぞ、シャル」
「〜〜〜〜っ! よぉ〜っし! やってやるぜい!」
こうして特務零課、特別機動戦闘騎隊は一時活動停止となった。
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