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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica12新暦78年:聖王教会騎士団独立〜Historical Events〜
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だと使わずとも自分ひとりで可能かと」

ガリホディンは炎熱の変換資質を有しており、その火力にも自信はあったのだが、リナルドは彼だけでは足りないと判断した。それがガリホディンのプライドを僅かに傷つけた。

「お前の炎熱資質は信頼しているが、なにぶん相手が悪い。マリアンネの氷結魔法は生半可なものじゃないからな」

「あぁ、聖下の・・・でしたか。了解です。ゼヒツェーンテ」

「ヤヴォール」

「「ユニゾン・イン」」

ガリホディンとゼヒツェーンテが融合を果たすと、彼の髪は薄らと輝く真紅色へと変わり、瞳の色も燃えるような赤色だ。彼は右手の平に橙色に輝く小さなベルカ魔法陣を展開。その状態で氷塊へと近付き、「熱衝打・・・!」と掌底を打ち込んだ。するとジュウジュウと勢いよく融け始めた。

「マリアンネの無力化で準備は整った。さて、あとは・・・」

――そして、この4日後。

時空管理局本局で開催された公開意見陳述会。本局や支局、各地上本部の幹部がモニター越しだが一堂に会して様々な議題を話し合う大会議だ。数年に一度に開催され、その模様は管理世界に放映される。今回の陳述会も例に漏れず、淡々と会議映像が管理世界の一チャンネルに放映された。そして終盤。聖王教会代表のマリアンネ教皇とリナルド騎士団長が、こう提案した事で議会が揺れた。

――ザンクト・オルフェンと聖王教会騎士団を管理局法から脱退させる――

参加している幹部どころかテレビ視聴の一般人、局員、さらには騎士団員までもが聞き間違いではないかと自身の耳を、頭を疑った。幹部たちから上がるマリアンネとリナルドへの叱責。しかしそれでも構わず2人は、その理由を語った。
それはリナルドの主張と同じで、管理局への不信から、というもの。不祥事ばかり起こし、大規模な組織特有のしがらみなどで不安定が目立つ、と。しかし教会騎士団は一枚岩で、その不安定はないと。すぐには承認することも出来ず、休憩を挟むことになった会議。それは2時間と掛かり、結論が出た。

――ベルカ自治領ザンクト・オルフェンの要求を受け入れることを決定とし、教会騎士団は独自に戦力を整え管理世界の安寧に全力を尽くす事。しかし管理局法からの脱退により、管理局からの支援は一切受けられないことを覚悟する事――

それは、新暦となってからの78年、これまで共に戦ってきた管理局と聖王教会騎士団の決別を意味していた。

†††Sideルシリオン†††

ティファから、シャルが目を覚ました、という連絡を受けた俺は医務室へと向かっていた。当初はみんなで見舞いに行こうと言っていたはずなんだが・・・

――いや〜、やっぱり大勢で押しかけるのは・・・ね――

――ここはやっぱり副隊長が代表として行くべきと思うよ?――

――お腹空
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