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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica12新暦78年:聖王教会騎士団独立〜Historical Events〜
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しいリナルドに勝ち目は無かった。
「勝負あり、よ。大人しく投降なさい」
「くはは。確かに負けはした。が、所詮は本番前の遊びに過ぎん」
マリアンネの太刀とパーシヴァルの“ロンゴミアント”を突き付けられても余裕に満ちたリナルド。マリアンネは不審に思い、周囲をチラッと見る。そうして彼女の視界に入ったのは、貴族のような衣服を身に纏った二足歩行している猫。
――幻惑の乱景――
「か、か・・・可愛――」
マリアンネがそう言い掛けたが、パーシヴァル共々直立不動となった。リナルドが「良いタイミングだったぞ、エルフテ」と猫型融合騎であるエルフテを称えた。
「この私の幻惑劇に教皇聖下と元パラディンをお迎え出来るなど光栄の至りです、団長」
エルフテは幻術特化の融合騎である。特に催眠魔法はかなり強力で、ほぼ防御不可である。シルクハットを脱いで一礼するエルフテが、「しかしこれは・・・」と氷漬けにされているプラダマンテを見て慄く。
「マリアンネの魔法はどれも強力だからな。直撃を食らえばいくら我が妹でもこうなる」
横目で同志であり妹でもあるプラダマンテを見つつ、『ガリホディン、トルーデ。ゼヒツェーンテと共に執務室へ来てくれ』と念話を繋げる。
――トランスファーゲート――
「ガリホディン参上しました」
するとすぐにリナルドの側の空間が歪み、そこから男1人と女2人が現れた。男の名はガリホディン・ダムマイアー。外見年齢はおおよそ40歳前後。短く刈り上げられた青い髪とギラリと輝く青い瞳はまだしも、筋骨隆々とした体つきに神父服が似合ってはいない。そんな彼は拳闘騎士の現フォアストパラディンでもある。かつては幼少のアルテルミナスに敗れパラディンの称号を奪われたが、彼女が本格的に特務零課へ参加する事になって称号を返上。不本意ながらも再びパラディンとなった経緯を持つ。
「トルーデ・ロホルト参りました」
女の1人は修道服を着たシスター・トルーデ。外見年齢は25歳ほど。綺麗な金色の後ろ髪はリボンで二房に分けられ、ドリルのような巻き髪にされている。優しい目付きの瞳は青色。そんな彼女こそが、仮面持ちを至る所へと転送させていたスキルの持ち主だ。
「ワタシが呼ばれたってことは〜、炎熱魔法が必要なんだね」
ガリホディンの肩には30cmほどの小さな少女が腰かけていた。炎の如き紅の髪はショートヘア。瞳は紫色。耳はエルフのように長い。どこか八神家の融合騎、アギトに似ている。服装はトルーデと同じ修道服。少女の名前はゼヒツェーンテ。意味は16。そう、かつてはイリュリア製融合騎の6番、烈火の剣精ゼクスと呼ばれていたアギトの改良型だ。
「ああ。我が愚妹を捕らえているこの氷塊を解除してほしい」
「閣下。それならば融合騎の力
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