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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
Epica12新暦78年:聖王教会騎士団独立〜Historical Events〜
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そうポツリと漏らした。
「「は・・・?」」
呆気に取られているパーシヴァルとツィスカの目の前で仮面持ちは仮面を外し捨て、目出し帽も脱ぎ捨てた。尻ほどまでに伸びた緋色の長髪と紫紺色の瞳。それはまさしくパーシヴァルの元上官でもあった「シスター・プラダマンテ・・・!」だった。
「なんで・・・! なんでですか!」
「パーシヴァル。リナルドを拘束しなさい。プラダマンテはこの私が――」
≪Anfang≫
「仕留める」
マリアンネの両手首にはめられていたブレスレットが太刀と小太刀の二刀となり、彼女の両手に握られた。太刀の銘は“キルシュヴァッサー”、小太刀の銘は“キルシュガイスト”。共に深紅の刀身を有している。
「さぁ、久しぶりの実戦よ・・・!」
先代シュベーアトパラディン・マリアンネと当代シュベーアトパラディン・プラダマンテ、騎士団長リナルドと元シュペーアパラディン・パーシヴァルの2組が対峙する。
「プラダマンテ。片付けるのは面倒だ、室内を荒らすことなく聖下を撃破しろ」
「・・・了解です、兄様」
「パーシヴァル。多少の被害は目を瞑るので、反逆者リナルドを撃破しなさい」
「ヤー!」
「ツィスカは逃げなさい。でも誰かに助けを求めないように。敵味方が判らない以上、増援は望まないわ」
「・・・! 了解です! 御武運を!」
ツィスカがリナルドとプラダマンテの間を無事に通り過ぎ、執務室より駆け出していった直後・・・
――閃駆――
マリアンネが仕掛けた。小太刀を逆手持ちしたうえで高速移動歩法を使い、一瞬でプラダマンテの懐に入り込んだ。そして「風牙烈風刃!」と小太刀を振るって放った風圧の壁を、プラダマンテへとゼロ距離で打ち込んだ。
「くぅぅ・・・!」
踏ん張りきれずに吹き飛ばされたプラダマンテが体勢を立て直すより先に、マリアンネはさらに閃駆を使い、彼女の直上へと移動した。
「迷いに溢れたへなへな剣で、しかもスキルを使わずに私を討とうなどとは笑わせる」
――双牙雷氷刃――
小太刀に電撃を、太刀に冷気を纏わせたマリアンネが小太刀から先に振るった。初撃をプラダマンテの右肩に打ち込むと、「があああ!?」と感電したことで彼女が悲鳴を上げた。間髪入れずに左肩へ太刀を打ち込むと彼女は「っ・・・!」強力すぎる冷気を浴びて、吹っ飛ばされた姿勢のまま氷漬けにされた。
「しばらく頭を冷やして反省なさい」
「くふふ・・・。俺も衰えたものだな・・・。まさか一撃で負けるとは」
そしてリナルドとパーシヴァルの闘いの勝敗は、静かに決していた。槍のパラディンではなくなったとしても、実力で言えば未だに教会最強の槍騎士であるパーシヴァル。鍛えてはいようとも実戦から離れて久
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