番外編066話 if ゲート編 02話
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どこか気の抜ける命令の仕方。
これはわざとやってるのか? それとも、天然的な行為なのか?
ともあれ、何だかんだと他の自衛隊の面々の力が抜けたのを見れば、今の行為は決して無駄ではなかったという事なのだろう。
そうして、俺達は門を通り……ホワイトスターの中に出る。
「ようこそ、シャドウミラーの本拠地、ホワイトスターへ」
「……本拠地、ですか? 本国ではなく?」
政府の役人が不思議そうに尋ねてくる。
そんな様子を見て疑問を抱き、エザリアに視線を向ける。
俺の視線の意味を理解したのだろう。エザリアは小さく頷きを返す。
なるほど。どうやら、ホワイトスターが次元の狭間にあるというのは、向こうにまだ情報を教えていないらしいな。
「そう言い換えてもいい。植民地って訳じゃないし」
「……植民地、ですか?」
「ああ。まぁ、その辺はそのうち情報提供出来ると思う。それより……ほら、迎えだ」
そう言い、俺の視線が向けられたのはエアカーならぬ、エアバス。
ようは、空中に浮いているバスだ。
何故かその運転手をコジローがやっていたが、恐らく技術班の方で何かあってそれに巻き込まれ、罰ゲームでもさせられてるんだろう。
何だかんだと、SEED世界の時からその手の受難は変わらないな。
下手に真面目だからこそ、変人揃いの技術班では割を食う事になるんだよな。
「うおっ、ちょっ、見て下さいよ隊長! あのバス、浮いてますよ!?」
「うわぁ……何だか、あのメギロートやバッタとかいうロボットを見ただけでも高い技術力を持ってるのは予想出来たけど、これも地味に効くな」
「ちょっと、隊長! 騒がないで下さい。向こうに悪い印象を与えたらどうするんですか!」
「いや、だってさクリだってそう思わないか?」
「おっほん!」
役人の咳で我に返った伊丹達。
そんな伊丹達を鋭い視線で睨み付けると、役人はエアバスに乗り込んでいく。
伊丹達も、少しやっちまった感を出しながらも、エアバスに乗り込み、俺とエザリアもそれに続く。
そうしてエアバスが出発し……
「その、アルマー代表。人の姿が見えないようですが……」
伊丹が不思議そうに尋ねてくる。
「だろうな。この辺りは普段使われていない区画だから、おかしな話じゃない」
「えっと、使われていない、ですか? 建物とかが普通にあるように見えますけど」
疑問に思うのも、当然だろう。
普通であれば、使っていない区画というのは、それこそ更地になっていたり、もしくは建物があってもどこかうらびた雰囲気があってもおかしくはないのだから。
だが、ここにある建物の類は新しいままで、新品同様であると言っても間違いではない。
この辺り、素材的な問題とかもあるだろう
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