第37話 事情聴取と勘違い
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ました。今がその時です」
「ええっ!?」
「護身用のレイピア?」
クローゼはレイヴンの連中に振り返るとレイピアを突き付けた。
「その子を放してください。さもなくば実力行使させていただきます!」
「か、かっこいい……」
「可憐だ……」
クローゼの姿にレイブンの下っ端が見惚れていた。
「可憐だ、じゃねえだろ!」
「こんなアマっ子にまで舐められてたまるかってんだ!」
「俺たち『レイヴン』の恐ろしさを思いしらせてやるぞ!」
レイヴンの連中は武器を構えて襲い掛かってきた。
「……いきます!!」
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「こ、こいつら化け物か……」
「遊撃士どもはともかくこっちの娘もタダ者じゃねえ……」
ふう、結構やるとは思ったけど所詮はチンピラね。魔獣と比べたら大したことないわ。
「す、すごいや姉ちゃん!」
「本当にクローゼったら凄いじゃない!」
「その剣、名のある人に習ったみたいだね」
「いえ、まだまだ未熟です」
いやあれで未熟だなんてリート君みたいに謙虚ね。クローゼはレイピアをしまってレイヴンに近づく。
「これ以上の戦いは無意味だと思います。お願いします、どうかその子を放してください」
「こ、このアマ……」
「ここまでコケにされてはいそうですかって渡せるか!」
う〜ん、往生際の悪い奴らね。
「……そこまでにしとけや」
背後から誰かが声をかけてきた。振り返るとそこには……
「ア、アガット!?」
重剣のアガットが立っていた。何でこんな所にいるの?
「やれやれ、てめえら。またつまんねえ事で喧嘩してんのか?」
「あ、あんたはアガットの兄貴!?」
「き、来てたんすか……」
あ、兄貴!?どういうことなの?
「アガット、兄貴ってどういうことなの?こいつらの知り合いなの?」
あたしはアガットにそう質問したがアガットはそれを無視して赤髪の男に話しかけた。
「……レイス」
「は、はい。なんでしょう?」
アガットは返事をしたレイスという男を殴り飛ばした。
「ふぎゃっ!?」
「お前ら……何やってんだ?女に絡むは、ガキを殴るは……ちょっとタルみすぎじゃねえか?」
「う、うるせえな!チームを抜けたアンタに今更指図されたく……」
アガットは文句を言おうとしたロッコという男を壁まで殴り飛ばした。
「うぎゃっ!?」
「ロッコ……なんか言ったか?」
「あ、兄貴!勘弁してくれ!ガキなら解放するからよ!」
残ったディンが帽子を被っ
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