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艦隊これくしょん〜男艦娘 木曾〜
番外編〜『最強』の覚悟〜
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なるのを待てば良いじゃないか!長門や金剛達が強くなるまで待てば良いじゃないか!五年、十年と待てば良いじゃないか!ここにいる全員が強くなれば、レ級にも勝てるさ!なのに…………なんでだよ……………………なんでなんだよぉっ!!」
 
…………オレは、幸せ者だ。
 
こんなに良い上司をもって。
 
大切に思ってくれる人がいて。
 
でも。
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「五年後だとさ…………誰か、死ぬかも知れないじゃねぇか。」
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
オレも、皆を大切に思ってるんだ。
 
皆を…………守りたい。
 
できる限り早く、この戦いを終わらせたい。
 
それは、恐らく艦娘になった奴が、一度は思ったことがあるはずのこと。
 
でも、あまりに長い戦争の中で、皆それを忘れていた。オレもその中の一人だ。
 
…………千尋が、プリンツが、三号が、思い出させてくれた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オレは、この戦いを終わらせるために強くなりたいんだ!そのためならこの命、幾らでも掛けてやろうじゃあねぇか!!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
―屋上―
 
 

 
「よぉ、千尋!元気してるか?」
 
『おう…………と言いたいけど、どうにもまだ皆が心を開いてくれないんだよなぁ…………。』
 
その後、提督はオレに、明日の夜に改二への改造をすることを言い渡した。
 
どうやら提督の中で、心境の変化があったらしい。
 
ありがたかったし、申し訳なかった。
 
オレはその足で屋上にやって来ると、バスケットボールをドリブルしながら千尋に電話をしていた。
 
久しぶりに聞く千尋の声は、若干疲れているような印象を受けた。
 
「まぁ、お前は男だからなぁ。余計にだろ。」
 
『かなぁ。ま、心は開けなくても、胃袋は掴めたけどな!』
 
…………こいつにしろ夕立にしろ春雨にしろ、出撃できてんのか?
 
前に春雨と話したときなんか、「今日は若葉ちゃんがやっと外を歩くようになったんですよ!」とか言う感じだったし。
 
…………不安だ。
 
「そうか。なぁ、千尋。」
 
『ん?どうした?』
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「オレはこの戦いを終わらせるために、オレにできる全てをやって強くなる。だからお前も、自分にできることを精一杯やってくれ。」 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
オレは、将
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