番外編〜『最強』の覚悟〜
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吸をした。
「いいかい…………君たちは一人一人、改二に対しての『適正』がある。」
提督は、ボソボソと話し始めた。改二についての説明らしい。
「夕立や時雨…………うちの鎮守府の既に改二になっている娘達は、全員改二への適正が無い娘達だ。」
……………………はい?
オレ思わず聞き間違えたかと思ってしまった。適正が無いのに改二?
「適正が無いのに改二になると、ただ単に強くなる。それだけだ。」
「いや、十分だろ?」
オレは思わず口出ししてしまったが、提督は構わず続けた。
「逆に、適正のある娘が改二になると、強くなるだけじゃ済まない。」
提督はそこまで言うと、さらに大きく息を吸った。
「簡単に言えば…………『始祖』と同じような感じになる。」
「!!」
思わず息を飲んだ。
『始祖』と同じになる…………つまり…………。
「人外になるってことだよ。そうなったら、本当の意味で元の日常には戻れないかも知れない。」
……………………成る程。
「つまり、オレは改二の適正があるってことだな?」
コクリと、提督は頷いた。
成る程、優しい提督だから万が一でもオレ達が死ぬかもしれないことは可能な限り避けたいってことか。
だから、オレに改二への改造をさせなかったのか…………。
オレは軽く息を吸った。
……………………多分、アイツも同じ台詞を言うだろうな。
「だからどうした。」
提督は目を見開いた。オレは構わず続ける。
「人外だぁ?将来死ぬかも知れないだぁ?知ったこっちゃないね。そんなことを気にするより、ちょっとでも強くなる方が――」
「なんでだっ!!」
提督はオレの言葉に被せるように叫んだ。その圧倒的な迫力に言葉を無くすオレ。
「なんでだっ!なんでそんなに強くなりたいんだ!?いいか?君は天才だ!間違いなく天才だ!『始祖』だぁ?『呉の英雄』だぁ?んなもん、足元にも及ばないような存在なんだよ君は!!亮太さんが提督をしていたときから!今まで見てきた中で!君は紛れもない、最高の存在なんだよ!!」
「なのに!なんでまだ!強くなりたいと思うんだ!!もう良いじゃないか!周りが強く
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