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ソードアート・オンライン オルタナティブ アナザーハンドレッド
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のドアが開く音と共に神聖剣ヒースクリフがにょきっと顔を覗かせる。
苦笑いを浮かべた俺に彼は続けた。
「もちろんアスナくんの護衛もあるが、理由はそれだけではない」
「どういうことだ?」
「中に入りたまえ。そうすれば分かるだろう」
彼がドアを引くので断る理由もなく足を踏み入れるとそこには攻略組、フロントランナー達の姿があった。
「昨日ぶりだなぁ。キリト」
そう発した禿頭で色黒く、ガタイのいい男エギルはビールのジョッキを片手に持ち、その手を俺につきだしていた。
「いらないよ」
「未成年はそうこなくっちゃな」
「この世界じゃ関係ないだろ年齢なんて」
そう、この世界にアルコールは存在しない。
ゆえに酒というものの定義そのものが疑われるが、どんな酒にもアルコールは含まれていない故に酔っぱらうという概念が存在しない。
「こんなにすげえ奴等が一ヵ所に集まってるとさすがに威圧感ハンパねぇぜ」
「ああ。攻略組のトップリーダークラスが9割はいるんじゃないか」
辺りを見渡すと、その中にはかつて第一層攻略を導いた騎士ディアベルをはじめ多くの精鋭達が酒を飲み交わしていた。
「エギル」
「んあ?」
「今この状況はもしかすると」
「ああ。ラフコフ討伐会議に他ならねぇ」
「やっぱり…でもどうしてこんな急に…」
「沢山被害が出てんだ。急ぐに越したこたぁねえだろ」
「ま、まぁそうだな」
でも本当にそれだけなのか。
何か見落としてるような。
そんな自問自答に引っ掛かりを覚えながら、俺の表情を微妙な顔で除くエギルの隣に座る。
「大丈夫かキリト」
「ああ…」
それよりも何か忘れてるような…
「あっ」
「ん?どうしたキリ…っておい!キリト!」
俺の頓狂な声にエギルが反応するが無視して酒場を飛び出す。
そこには思った通り血盟騎士団の精鋭達に囲まれたユーリがいた。
「なぁ、俺たちに協力してくれよ。頼む」
「私もあなたに頼みたいの!」
俺が名前を知らないメンバーの男女二人がユーリを囲んでいるところでユーリを庇うように腕をスッとあげ、彼らの間に割って入る。
「悪いな。コイツは今までもこれからも俺の相棒だ。だから他のやつらには渡せない」
「きりとぉ…」
俺を見つめるユーリの目は潤んでいた。
キィというドアの開閉音と共にアスナが出てきて、この状況の雰囲気を察したのだろう。彼女の口からはやや冷気を帯びた言葉が紡がれた。
「なにやってるのあなたたち。ラフコフの討伐会議を始めるからすぐに戻りなさい」
「し、しかし副団長!彼らのような戦力を野放しにしておくのはもったいなさ過ぎます!」
先程の二人のうちの男の
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