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ソードアート・オンライン オルタナティブ アナザーハンドレッド
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にすまなかった。俺の意固地がお前を苦しめた。」
次のキリトの言葉に僕は隕石が落ちてきたかのような衝撃に撃たれた。
「俺があの時、奴ら、ラフコフと戦ってなければアイツを助けることが出来たはずだったんだ。」
「え…?」
「ん?」
急速に冷える思考が何かを訴える。
あの時、何かを見落としていた。
キリトの言葉にそれはあった。
「殺人ギルド、ラフィンコフィン…とだって?」
キリトが眉の根を寄せてそれがどうしたとでも言いたげな表情で続く僕の言葉を待っている。
「あり得ない。奴らがあの瞬間に襲って来ることなんてあり得るはずないんだ。」
疑問をもったのかキリトがしゃがみこんで僕の肩に両の手を置いた。
「教えてくれ。何故、そう言い切れる。」
あの日奴等は…
「キリトには手を出さないってアイツは言ってたんだ。」
キリトの表情がいっそう険しくなり発せられた言葉もまた緊迫感を帯びていた。
「アイツ…ってまさか…」
僕はその人の名前を口にしただけで震え上がりそうなのに、よくもまぁあの時、あんな大胆なことが出来たものだと、自分自身に畏怖を覚える。
だが、事実はキリトに伝えなきゃならない。もうあの時のようになりたくはないから。
「ラフコフのボス、POHだよ。キリト。」
キリトはその場でしばらく口を開いたまま固まっていた。
第45層のボスを撃破したのち、僕とキリトは46層のアクティベートのために主街区へ向かった。
途中で亜人型モンスターに数回遭遇したものの、安全マージンを大幅に保っている僕らコンビの敵ではなかった。
「よし、この層も一週間で攻略するぞ。」
毎度ワクワクしている少年に僕は半ば呆れながら苦笑する。
「はいはい。ったく、君はいつまでも少年なんだね。」
「どういう意味だそれ?」
にこやかにそう言って、POPしたモンスターに斬りかかって行く。
あれだけポジティブにこのゲームを楽しめたらどれだけ気持ちが楽なんだろうか。
と一瞬思ったが、かつて彼が僕に吐露した意外な内容を思い出してそっと心の中で親友に手を合わせる。
そうだったね。キリトも同じだった。この世界に対して恐怖を抱くのは誰も同じなんだ。怖くて当たり前なんだ。
そう考えたところで声がかかる。
「なにボーッとしてんだ?コイツのドロップ全部もらっちまうぞ。」
「ちょっ、待ってよキリト。まだ僕は行動パターンを把握してないんだよ?」
「自業自得だよ。はぁっ!」
バシュッ。という音と共にモンスターの体が真っ二つに引き裂かれガラスの破片となって四散する。
それと同時に経験値、コル(この世界のお金)、アイテムの取得ログが表示される。
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