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ソードアート・オンライン オルタナティブ アナザーハンドレッド
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がり、香ばしくてカリッとした食感の外側とフワフワともモチモチともつかぬ形容し難い好食感の中身の更にその中で、ぷりぷりと口の中で踊りだす新鮮なタコの切り身を咀嚼して、満足感たっぷりの表情でそれを飲み込む。
はふぅ。と満ち足りた吐息を漏らすと満足したのかキリトが満面の笑みを僕に向ける。
「な?うまかったろ?」
「そういう問題じゃなくて、食べる気分じゃないってどうしてわっかんないかなぁ。」
困り顔をしつつも、かつて共に行動したパートナーの変わらない態度に安堵する。
あの46層での出来事がまるでなかったかのように、彼がたまに出逢ったとき見せる態度は微塵もなく、それ以前に遡ったような錯覚に陥る。
だが、事実としてアレはあったのだ。多分キリトが僕を苦手に思うのは、僕自身が彼を避けているからなのだろう。
改まって話す機会が儲けられたので、ここであの時のことを謝らねば、この疎ましい感情を拭い去ることは出来ない。
呼吸を整え、覚悟を決めてから口を開いた。
「キリト。その、君の話の前に少しいいかな。」
「ん?…ああ。」
疑問符のあとに何か思い至ったのか、真剣な眼差しでこちらの視線を包み込む。
彼の態度が僕を落ち着かせ、より話に入りやすくさせてくれる。
彼のこういうところも、他人を避ける癖がある僕が、この男を気に入った理由の一つであるのかもしれない。
「あのとき、第46層でのこと、覚えてる?」
僕が何を言い出すのか、大体分かっていたのだろう。
考える素振りもなく。
「忘れるわけないだろ。」
と、変わらず真剣な表情で答える彼の眼差しは寂寥に満ちていて、あの日のことを思い浮かべているようだった。
「忘れるわけ、ないじゃないか。」
もう一度漏らしたあと彼は一度僕から目線を外して俯(うつむ)いた。
僕は図々しくも、やっぱり。と思っていた。
やっぱりキリトはずっと抱えてたんだ。あの時のことを。
彼の声色はそれほど弱く、ひび割れていた。
それに促されたかのように続きを発する。
「ずっと、背負ってくれてたんだね。ありがとう、キリト。ごめんね。ごめんね。」
僕の目からは光る熱い滴が顔に線を引いていた。
彼はポケットからアイテム、ではなく、ハンカチを取り出すと僕の目尻を拭ってから僕をまっすぐ見た。
「俺はあの日のことを忘れた日は一度たりともなかった。お前に会う度に、まともに話す機会がないからと言い訳をしてお前を避けていた。もう半年以上になる。」
と言いながら、キリトは立ち上がってまた僕の瞳を自分の漆黒の双ぼうに捉えてから続けた。
「冷静に考えれば間違っていたのは俺の方なのに、自分を正当化して、お前を責めた。すまない。本当
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