エイプリルフール番外編 【シンフォギアXD編】
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「どう違うんだ?」
「異世界は別次元の世界。しかし平行世界は基本的には可能性の世界。つまりは普通に地球と言う事になる」
「可能性って?」
響、何でも聞けば良いと言うものでのないぞ。まぁ、いいけど。
「簡単な話、わたしがもしあの日、響と出会った日に公園に行かなかったら?わたしはきっとここには居ない。世界は選択の数だけ分岐して枝分かれする。それが平行世界論」
「ミライちゃんっ!そんな事いっちゃヤダよっ!ミライちゃんと出会わなかった、なんて…」
「いや、響。だから、そう言う可能性で分岐した世界もあると言うのが平行世界論なんだけど…」
ぎゅっと響に両手を力強く握られてたじろぐ。
「ああっと…後は平行世界の運営の概念だと編纂事象と剪定事象と言うのも有るのだけれど、これは今は関係ないのかな」
「平行世界の運営?…いえ、出来れば教えてください」
とエルフナイン。
「うーん…編纂事象はいいかな。これはこれからも続いていく世界の事。問題は剪定事象だけど…」
「剪定って?」
聞きなれない言葉にマリアが問う。
「樹木の枝葉の形を整え切り落とし風通しを良くして成長を促す行為だが…」
そう弦十郎が答える。
「まさか…」
「世界の時間軸を樹木で現すとするならば、平行世界とは枝分かれした枝葉のような物。宇宙は可能性を広げる為に膨張しているのであって、先が見えている世界に分け与えるエネルギーは無いゆえに世界事刈り取られる、と言う理論なんだけど」
「つまり…ある日突然世界が無くなると言う事なのか?」
「そう言う可能性もあり得る、と言う考え方だね。とは言え、いつどのように編纂が行われるのかなんて事は気にしても仕方のない事。考える必要もない事だよね」
明日終わるかもしれないと言う不安に押しつぶされては生きる意味もない。
「剪定事象…」
エルフナインが何か考えるこむようにつぶやいた。
それで、ギャラルホルンの事だが、この聖遺物は平行世界へと渡河する事が出来る神具であるらしい。
ギャラルホルンが起動すると、災厄がこの世界に現れ、平行世界の事変の元を解決しない限りしばらくの間こちらの世界にも災厄が続く。
先のノイズがそうである可能性が高いらしい。
ギャラルホルンで平行世界に渡れるのは現時点ではギアを持つものだけ。
聖遺物の共鳴がそうさせるのか、事変の解決できる人間を探しているのかは定かではない。
ギャラルホルンが起動したのは過去に二度。
最初の一度目は天羽奏が平行世界に赴いて事変を解決して戻って来たらしい。
この事に翼が知らなかったと憤る。
二度目はネフシュタン起動実験時。この時は解決に当たれる人材がおらず
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