三十一日目
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五分後。
「け〜い〜な〜!」
「何よ変態」
「なぜ罵倒する。お前がすべきは謝罪だ」
「死ね」
ヤバイ予感がしたので股間の前に手を。
案の定蹴って来やがったので脚を掴む。
「俺が男として死んだらどうするアバズレ」
「その時は私が可愛がってあげるわよ灯俊ちゃん」
にゃろぅ…
「さ、このバカは置いといて…」
と慧奈が席を立つ。
「まだ食うのかよ…」
「いいじゃない。私の勝手よ」
「はいはい…見といてやっから。
葵も行ってこい」
「お、ありがと」
二人が席を離れる。
「チャァーンス」
ポケットから小瓶を取り出す。
「I solemnly swear that I am up to no good」
小瓶といっても百均で売ってある弁当用醤油注だが、見た目がポーションっぽくて気に入っているのだ。
その小瓶の中身は赤くドロドロとした液体。
その中身を数滴、慧奈のドリンクの中に垂らす。
一分ほどして、二人が戻ってきた。
「……もう何も言うまい」
悪戯した事への笑みを隠すのに苦労すると思ったが、慧奈が持ってきたスイーツの量には呆れた。
「さっきのプールの件だが25日の9時からだ」
荷物を持って席を立つ。
「じゃ、俺は帰るから」
「おい灯俊、まだ時間は…」
「用事を思い出した」
「さっさと帰れくそ蛙」
さてと…
「Mischief managed」
「「は?」」
「じゃぁな」
店を出る直前、後ろで悲鳴が聞こえた気がしたが無視だ。
その晩、アルヴヘイムでカールターナーに執拗に追いかけられたのでホラーハウスに誘い込むとピーピー泣いてた。
ザマァ。
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