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魔弾の王と戦姫〜獅子と黒竜の輪廻曲〜
第23話『銀閃と鬼剣のクロスコネクト〜再戦のドナルベイン!』
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イさん!?」



フィグネリアとティッタ、二人が青年の名を叫ぶ。



「グフフ!!シシオウ=ガイを討ち取った!口ほどにもなかったわ!」「あの少女との約束だ」



勝利の余韻は極一瞬で散らされた。



なぜなら、獣の大剣を勇者が既にアリファールで寸前で受け止めていたからだ。



――――銀閃の長剣に食い込む、ドナルベインの大剣。



心金を痛めたのは元傭兵の大剣。無傷のアリファールはその強き輝きを誇示したまま、ドナルベインの大剣を『食い込ませている』。



刃立ち90度旋回。針のような刃の輝きは、敵対者への宣告を秘めていた。刀身に映る者はすべて斬り払う――と。



「テナルディエ公の前に貴様を倒す!……報いは必ずくれてやる!」



「報い……だと?」



「そうだ!」



「笑わせるわ!くれてやるどころか、このオレ様に追いつくことすらできぬ貴様に何が出来るか!?」



「……追いかけっこがまともに出来るようになったただけが、そんなに嬉しいか」



「オレ様を侮辱するか!?」



ドナルベインが青筋立てて激昂する瞬間――凱のアリファールは、食い込んだままの大剣を『ねじり』挙げて、『てこの原理』の応用で根元からへし折った!



驚愕するドナルベインを他所に、凱は問いを一つ投げ放った。



「その大した『神速』は誰から与えられたんだ?」



刹那――ドナルベインの脈拍が極端に跳ね上がる。



僅かな静寂の時間。それだけで図星だと見て取れる。



風の流動を利用した、アリファールの竜の『耳』がそれを聞き逃さない。



竜具は主を偽らない。ゆえに銀閃は凱へ通達する。



「……貴様への復讐心を糧に、修行して得た成果だ!」



くぐもったドナルベインの答弁。復讐心を抱いて力を望んだのは本当の事だとしても、凱の神速に迫る脚力は、一年どころか半年足らずで身に付く能力ではない。



豊富な戦闘経験を持つ凱の目にはまるで、神が悪戯で与えた力を無邪気に喜んでいる咎人を目の当たりにしているような光景だった。




「言いにくいなら俺が言い当ててやる。??復讐心を糧に――というくだりを聞いてピンときたぜ。貴様から漂う不遜な邪気……バーバ=ヤガーから授かった『特典』だ!」



以前シーグフリードと死闘を演じた、童話との歴史ある神殿と同じ気配がした。



バーバ=ヤガー。御伽噺(ジュブナイル)によれば、祈りをささげた者に願いを叶える箒の魔女。



『魔』との交戦歴あるアリファールが凱に訴える。それと同様の邪気が漂っていると
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