第二十一幕:ふたつの虹のふたつの夢
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、俺の方に取り分けてくれた。
七夏「いただきまーす♪」
時崎「いただきます!」
七夏「ん♪ おいしい♪」
時崎「おっ!」
七夏ちゃんがブルーベリーのタルトに目がない理由を、俺の舌が教えてくれた。
七夏「〜♪」
時崎「これは、美味しい!」
あまりスイーツを食べる方ではなかったが、これは別格の美味しさだった。
七夏ちゃんの好きなものだから・・・という理由ではなく、七夏ちゃんが好きなものを、純粋に同じように好きになれた事が嬉しい。
俺と七夏ちゃんは、ゆっくりと「ブルーベリーのタルト」を楽しんだ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
??「ただいま」
玄関から声がした。聞いた事のある声・・・七夏ちゃんのお父さんの声だ。
七夏「あ、お父さん! お帰りなさい!」
凪咲「おかえりなさい。あなた」
直弥「ただいま。七夏、凪咲」
自然と挨拶をする二人に対して、俺は少し出遅れた。
時崎「えっと、お邪魔しております」
直弥「いらっしゃい。時崎君だね。凪咲から話は聞いてるよ。色々とお世話になってるそうで」
時崎「いえ、こちらこそ、お世話になっております!」
直弥「ごゆっくりどうぞ!」
時崎「すみません。ありがとうございます!」
七夏ちゃんのお父さんとの会話は緊張してしまう。まだ、ほぼ初対面に近いからなのかも知れないが、自然に話せるように努めたい。
凪咲「あなた、お疲れ様。研修は終わったのかしら?」
直弥「ああ。その事なんだけど、後で少し話しておきたい事があるから!」
凪咲「はい」
七夏「お父さん!」
直弥「七夏、どおした?」
七夏「えっと、踏切さん、完成してます☆」
直弥「お! 本当か?」
そう言うと、七夏ちゃんのお父さん、直弥さんは、真っ直ぐ自分の部屋へ向かってゆく・・・七夏ちゃんもその後を付いてゆく。
凪咲「あらあら、挨拶もなしに・・・ごめんなさいね。柚樹君」
時崎「いえ、お気持ちはとっても分かりますので!」
凪咲「ありがとうございます」
七夏ちゃんのお父さん、直弥さんは車掌のお仕事をしていて、鉄道模型が趣味という事はなかなかの鉄道好きという事だ。この辺りの事を切り口にすれば、会話も弾むかも知れないと思った。
時崎「七夏ちゃんのお父さんは、結構な鉄道好きみたいですね」
凪咲「そうね。でも、その事には感謝しています」
時崎「感謝・・・ですか?」
凪咲「はい。よろしければ、こちらへどうぞ」
時崎「え!? あ、ありがとうございます」
凪咲さんに案内されて居間へ移動した。
凪咲「ナオ・・・主人との出逢いは、私が今の七夏と同じ歳くらいの頃・・・」
凪咲さんは直弥さんとの出逢った時の事を話してくれた。
凪咲さんと直弥さんの出逢いは
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