れっつじょいん ばりぼーくらぶ 後編
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。インスタにあげてくれー、ってLINEでいわれるよね」
「その、「軍神」っていうのはちょっと……
じゃあ今度はAグループは連続ラリーで、Bグループがコートで1セットマッチね」
磯辺がときどきレク組の方も見ている。
頭数とは言えなんとか定着しているようで、良かったと思う。
これもみほのおかげだ。と磯辺は心の中で感謝している。
だが、何かちょっとした違和感を感じた磯辺は、もう一度みほのいる方の集団を見る。
「ん? レクの方、結構ラリーが続いてるじゃん。
……あれ?」
何か知らないが、レクの1グループで、みほが半分以上ボールをひろっている。
「……うーん」
トスからアタックの練習で、みほが「もっと高く」とトス役に要求している。
「……なんかなあ」
ブロックの練習で、西住殿と秋山殿の二枚看板が均質圧延鋼板だ。
有効面の長さは、ネットとほぼ同じ……
「……これは」
模擬戦でみほがジャンピングサーブ、オーバーヘッド、アンダー天井打ちといろいろ……
そういえば秋山殿の方も、30分ぐらい鯛焼きレシーブを続けている……
「西住さん。ちょっと今日は私たちアヒルの特訓につきあってくれないかな」
磯辺たち「アヒルさんチーム」は、部活の時間が終わってもさらに「特訓」を続けることがある。やはり現在はまだ、この4人が屋台骨だ。
「いやね、西住さんなら『新生バリボー部』のレギュラーになれるかも知れないかな。
なんて思ったんだよね」
「うーん。私もこの大洗女子に来た当時は戦車道以外のいろんなことをするぞーって思っていたからお話はうれしいんだけど、私じゃアヒルさんには全然及ばないよ」
「まーまー、やるだけやってみてよ。
どうするかはそれからでいいじゃん」
「じゃあまず、アタックからやってみて。
トスは私が投げるから、その高さで打ってみて。
近藤、河西、佐々木はネットの反対側でブロック」
みほはネットの真ん中に立ち、磯辺がボールを投げるのを待つ。
磯辺がボールを放った。
しかし、高さが尋常じゃなかった。
「うそっ!」
三人が絶叫する。
みほの打点は高校生選手のブロックできる高さよりはるかに高高度だったからだ。
戦車道全国大会で見せた「助走なし六段飛び」は伊達ではなかった。
「じゃあこんどはクイック。Aからね」
磯辺はネットとみほの間に立ち、三人は反対側で「三枚」で止める構えだ。
クイックなら高さはネット際になるからだ。そして……
「きゃあ!」
歴戦の3人がほとんど同時に手を合わせ防ごうとしたが、みほのスパイクはそれをあっさりぶち抜いた。姿勢を崩した3人は
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