れっつじょいん ばりぼーくらぶ 後編
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隊長としては、そういうことあっさり認めちゃうと示しがつかないんですけど〜」
「じょ、冗談じゃねえ! いまさらあんな浮かぶアルカトラズに行けっかよ」
みほはさらににっこり笑う。
「じゃあ皆さん、バレーボール部に入りません?
そーしたら戦車道の履修生に復帰させますけど」
またまた、その場に居合わせた者みんなが「?」になる。
「もちろん、あんこうチームも他のみんなもバレー部に入ってもらうの。
3倍にした単位の一つは、授業としてバレーボールをするのよ。
そうすればバレー部が体育館の使用権争いから少し離れることができるし。いいでしょ?
バレー部員はガチ組、レク組、幽霊部員も認めるけど、授業の分は必修ね。
……それにね、まだ証明できてるわけじゃないんだけど、バレーボールをみんなでやる事が戦車道にも役にたちそうだと思ってるんだ」
「はあ、そういうことですか……
……まだ、よくわかりませんけど」
「でね華さん。あと1単位はいろんな武道をやりたいの。さわりだけでいいから。
西住の家は戦車道のほかに乗馬弓射術や長刀道もやっているけど、戦車道にとっても意味があるのよ。ほら、島田愛里寿さんちは忍道が本職で、戦車道にも生かしてるでしょ。
リーチがあって取り回しの難しい剣、槍、薙刀、銃剣は二手三手先を考えながら戦わないとすぐに押されて負けちゃうんだよ。それに攻防一体だし。
後は体力作りのトレーニングね。アリクイさんたちが自発的に始めたのを見て、やっぱ必要かなって思わされたわ。
戦車道やるのに、戦車だけやってればいいってことはないと思うよ。
……で、サメさんたちはどうするの?
まあ放課後は『どん底』で飲んだくれてていいけどね」
といってももう他の選択肢はない。
お銀とムラカミは問題なさそうだが、ラム、カトラス、フリントはねこにゃーたちに締め上げてもらった方が良さそうだ……
サメさんたちも含めてみほの深謀遠慮を疑っているものはどこにもいないので、みほの提案は現履修生全員により賛成全員でとおるだろう。どうせ後になれば「そうしておいて良かった」ということになるのは明らかだ。
そしてバレーボール部についても、復活確定がこのときに決まったといえる。
また新入部員のガチ組全員とレク組の半数以上も戦車道を履修することを選んだ。
幽霊部員の中には戦車道を選べば面倒がなくていいと思って選択した者もいるが、どうなるかは推して知るべしだろう。
忠犬秋山殿はどこまでも西住殿と行動を共にしたがったが、生徒会の仕事がおろそかになるので、華によって幽霊部員組にされてしまった。
そして新学期が本格的に始まった。
今日は戦車道授業という名のバレーの日。そして放課後はそのまま部活の方
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