【にらめっこしましょ】
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ね。──お詫びに、俺の膝の上で休んでも構いませんよ」
ネジはヒナタの両頬から手を放し、今度は膝の上に頭を乗せるよう促す。
「え、ほっ、本当に、いいんです、か……?」
「えぇ、どうぞ遠慮なく」
「じゃあ、失礼します…っ」
横になってそっとネジの膝の上に頭を乗せたヒナタがちらっと上に顔を向けると、ネジはこちらを見下ろしとても優しげな微笑を浮かべている。
……ヒナタにとって、今この瞬間が酷く儚いものに感じ、言い知れぬ不安を覚える。
「このまま少し、眠って構いませんよ」
「ネジ兄さん……、私の傍に居て、くれますよね……?」
「心配しないで下さい。──あなたの傍に、ちゃんと居ますから」
ヒナタはその静かで落ち着いた声音に安心し、ネジの温もりを感じる膝の上で暫しの間まどろんだ。
……この安らかなひと時が、ずっと続いてほしいと願って。
《終》
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