れっつじょいん ばりぼーくらぶ 前編
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メントを。そのぉ……」
「……でも、それでも大洗女子は大いに名を上げたんでしょ?」
みぽりんのほっぺがぴくぴくとけいれんしている。私まだ死んでないと。
秋山殿は伏し目がちに……
「……はい、大いに名を上げました。
黒森峰より殺人的といわれる、『地獄の大洗戦車道』『大洗スパルタ戦車スクール』として……」
終わった。完全に終わった。
正直5人が5人ともそう思った。
最初の選択授業説明会で流したあのたいがい過ぎる連盟製作のはもとより、皆で無限軌道杯の頃からがんばってつくった新しいプロモーションビデオを見せても、『うっそだ〜』と思われてしまうこと間違いない。(※ PS4版ドリームマッチ)
これで「乙女のたしなみ」も何もあったもんじゃない。
そう、人の頭のハエなんか気にしているヒマはないのだ!
みほは「ふう」とため息をつくと、例の補助金騒動が起こる前に角谷から言われていたことを思い出す。
「角谷さんは『戦車道で文化祭も体育祭もできなかった。去年は学校の存続がかかっていたから仕方なかったが、今後はその時の執行部が考えればいい。続けられなきゃやめてもいいと思う』っておっしゃってた。その時私たちはあんこう以外のみんなに続けたいかどうか聞いてまわったよね。でもみんな続けたいっていっていた。磯部さんたちもバレー部が復活しても戦車道はやめないっていってる。(※ 最終章ドラマCD1)
だから、今年は他の選択授業と平等なあつかいでいいし、それでもやりたいって人でないと、戦車道は続かないよ……」
しかし、あやしげな「補助金」のおかげではあるが、あと1年間だけは戦車道を実施できる。
だがもしかしたら、今度こそ大洗女子最後の戦車道になってしまうかもしれない。
だから優花里は、今年はできる限りのことはすべてやっておきたかった。
「いやもう逆に、ウチの戦車隊の中では小さめでコミカルなはっきゅんに昼休みにでも校庭か広場に出てもらって、元バレーボール部のみなさんにキャンペーンガールみたいに戦車道のPRをしてもらいたいくらいです」
「……、あっそれ!
それって使えるかもよ、優花里さん」
「えっ、……??」
みほがまた突然なんか思いついたらしい。
秋山殿は、全く理解が追いつかない。
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