れっつじょいん ばりぼーくらぶ 前編
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「……」
「……」
「……華ぁ。
食後の休憩ぐらいさせてよぉ〜」
「ケーキ頼んでいいか?」
やっぱり女の子には、食後のスイーツこそが大事なのだ。
華は店主に名物「戦車ケーキ」を7個頼んだ。
戦車喫茶「ルクレール」の話を聞いた店主が、対抗意識を燃やして作り上げたものだ。
皆の前に1両ずつ、一人だけ3両のケーキ戦車がならんで、カフェラッテがそろったところで、華が本題を切り出した。なお、華の前にある戦車は1両だけである。
「実は磯部さんたちのバレー部のことなのです。
もちろん私も次年度には再結成していただくつもりであり、また、角谷前会長もなんとしてもバレーボール部を復活させるよう、引き継ぎの時に強く念を押していらっしゃいました。
予算も例の『補助金』のおかげで、クラブ活動費を前年度並みに増額できましたし、他のクラブの皆さんもバレー部復活を歓迎するとおっしゃっています」
「じゃああとは必要な人数だけそろえば、すぐにバレー部復活じゃん」
「いや武部さん、それこそが最大の問題なんじゃないのか?」
「あっ! それを見落としていた……」
さっさと気がついたのは麻子とみほ。沙織は頭の上に疑問符を飛ばしまくっており、優香里はなぜか「どうしてそんなことを心配するのか?」という表情だ。
「華さん、考えてみれば大変なことです。うかつでした。
磯部さんたちは4人で新部員を勧誘しなくてはなりませんし、去年の新学期のことを考えれば、大洗女子のバレボール人気はさほどないと考えなければなりません。
新入生にとっては『大洗女子にバレーボール部はない』と思われていますから、今の人数のことも合わせると、バレーをやりたいと自発的に申し出る新入生がいるかどうか」
これには、普段はみほにべったりの優花里が異を唱えた。
「磯辺殿たちには、バレボール部復活について最優先の便宜を図ることにすればいいと思います。
オリエンテーション、部員募集会場、事前PRについても一番目立つよう配慮します。
それよりも、本当は戦車道履修者の方がお寒い状態なんです。
はら、全国大会で転倒しなかった戦車って、あんこうとレオポンだけじゃないですか。
私たちの試合画像は、動画サイトで何千万アクセスもついています、が。
視聴者はそれを見ながら『ありゃ崩れた砲弾でぐちゃぐちゃだな』とか『風紀委員会は壊滅しましたw』とか、『歴女壮絶に落城』『無茶しやがって』『干し芋死んだな』『マウスにヘッツアー潰されて生きている生徒会三悪は謎カーボン製?』『M3リーって実は風船?』『アヒル、最期にトリプルアクセル』『レポポン、もういい。楽になっていいんだ』『軍神西住みほの英霊に敬礼』『魁!女塾、ここに完結』『ねこにゃー万歳』とか、いろいろとコ
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