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世界に痛みを(嘘) ー修正中ー
潰えたオアシス・『ユバ』
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った。

「トカゲに何もそこまで……」
「流石にあのトカゲに同情しちゃうわ……」

 サンドラ大トカゲの余りの諸行無常さにナミとウソップの2人は涙を流した。 
 チョッパーはルフィ達が肉を食べる傍ら、救出したラクダと意思疎通を行う。

「『俺を助けてくれてありがとう。乗っけてやってもいいが俺は女性しか背に乗せない派だ』って言ってる」
「こいつ生意気だぞ!」
「誰がお前をあのトカゲから救い出したと思ってんだ!」
「調子に乗ってんじゃねーぞ、この野郎が!」

 ラクダはルフィ、サンジ、ウソップによりボコボコにされ、ボロボロの状態へと早変わりした。

「やめなさい、あんた達!この子が可哀想じゃない!」

 ナミは多勢に無勢な状況でラクダをボコるルフィ達を戒める。
 ルフィ達は渋々といった様子で怒りの矛先を抑める。

「『しかもそこの男は両手に花かよ、良いご身分だな。カーペッ!』とも言ってる」

 しかし、ラクダの口撃が止まることはなく、その口撃の標的を今度はアキトへと変えた。
 チョッパーは知らず知らずのうちにラクダの寿命を縮める後押しをしてしまう。

 アキトの表情は恐ろしい程に無反応であり、無表情
 これまで怒った様子を見せたことがないアキトが怒っているのであろうか。

「……」

 今のアキトは静かに眼前のラクダに怒りに似た感情を覚えていた。

 アキトは無言で右手の掌を垂直に伸ばし、頬横にて指先を空へと向ける。
 アキトの紅き瞳は静かに怒りの炎を燃やしていた。
 今のアキトはこの砂漠の炎天下とした過酷な気候と蓄積した疲労が影響しているのか、普段よりも上手く感情を抑えられそうになかった。

「ねえ、ちょっと待って、アキト?その手で何するの……?」

 ナミは少し怯えた様子を見せながらアキトへと申し立てる。
 見ればアキトの手の周囲はアキトの能力なのか微風が渦巻き、今にもその矛先がラクダへと向かおうとしている。

 ナミが焦った様子でアキトの袖を握る。
 だが、今のアキトはナミに構う余裕など余りなかった。


砂漠と化してゆくこの大地のど真ん中に、お前の墓を立ててやろう。


「『おっ、お前だけは特別に乗せてやってもいいぞっ……!?』っと焦った様子で言ってる」

 ラクダは冷や汗ダラダラな様子で先程の発言を撤回する。
 顔面は蒼白であり、足は震えている。

「ねっ!?このラクダもそう言っていることだし!?」

 ナミもあたふたと焦った様子でアキトを宥める。
 今のアキトを煽ってはいけないことはナミは理解していた。

「……」

 ナミの必死の説得が功を奏したのかアキトは静かに手を降ろす。

 どうやら自分も想像以上にこの砂漠の熱さにやられ
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