暁 〜小説投稿サイト〜
名無しの複数世界探索物語
第二部 Re:ゼロ編
第一章
8.ヤト、まぁまぁ頑張る
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ラムと走る森の中

「ガァルル!」

「せあァっ!」

正面から来るウルガルムの開いた口を一閃

絶命の確認してまた走る

「ラム!あとどれくらい距離ある!?」

「大体5分走れば合流するわ」

「ならラムは戻ってもらう...悪い」

「えっ...」

村の座標...というか位置にワープさせた

周りより一際(ひときわ)光が差す所を見つけた

森を...抜け...たぁ!

と思えば開けたなだらかな丘だった

「フラグ回収... 」

当然ながら都合よく物事は進まないや

俯いた瞬間、気づいた

村の子供達が並んで仰向けになっている

汗を滲ませ、苦しそうな息遣いだけが見て取れた

1、2、3、4、5、6...

「1人足りない...」

慌てて見渡す

ぐるりと回って確認したが見当たらない

「お兄...ちゃん」

「ペトラ!無茶するな!」

「1人...狼に連れてかれちゃった...」

「大丈夫、必ず助けるから...楽にして待ってて」

頭をそっと撫でる

「えへへ...」

そして目を閉じた

一瞬、焦ったが呼吸をしっかりしているようで安心した

「...再生(さいせい)術式(じゅつしき)展開(てんかい)(たい)呪術(じゅじゅつ)防御(ぼうぎょ)魔法(まほう)作動(さどう)...」

(あやま)ちは繰り返させない

能力(アビリティ)解放(かいほう)能力技術(スキル)準備(スタンバイ)

必ず成し遂げる

増幅(ブースト)

速度の変化で加速する

溶けて流れる景色、どんどん濃くなる血とレムの優しい香りが混ざる不快なものが

鼻を刺激する

「うぅあぁぁ!」

あの鉄球を振り回すレムがいた

凝縮(コンデスト)(ハイ)火力(パワー)魔法(マジック)展開...」

属性(タイプ)...(ウインド)

レムの背後に固まるウルガルムを一掃させる魔法

全解放(フルバースト)

範囲(はんい)は狭いものの動物相手なら不足はない

鎌鼬(かまいたち)の範囲は地面に写った魔法陣から円柱状に動く

動く速さ、向きもバラバラで、円柱状の範囲の端で反射する

17頭を切り刻んだ

すると、レムはこちらを振り向いた

「ヤト君!」

一瞬の隙をウルガルムは突いてきた

ほぼ全てがレム目掛けて飛びかかってきた

「レム...だけは!」

威力の変化で初速を、その速さを速度の変化で加速していく

ウルガルムがいない真後ろにレムを突き飛ばした

「えっ...」

レムの口がそう動いた

宙を舞う体、3方向から来る獣

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