番外編065話 if ゲート編 01話
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うかは分からないがな」
イザークの言葉に、改めてここが門世界なのだと納得する。
もしかしたら別の世界に繋がっているのではないかという思いもあったのだが、こうして見覚えのある景色があるのを確認すれば、それ以上は間違えそうにもない。
テュカ達を連れてくればよかったか。
「失礼、少しよろしいですかな?」
2曹、と。そう呼ばれた男が俺達に話し掛けてくる。
その目にはこちらを警戒する色があるが、敵意のようなものは薄い。
「ああ、構わない。……さて、俺達は敵ではないと思うのだがな?」
交渉するのであれば、銃口を下ろせ。
そう暗に告げると、2曹と呼ばれた男は少し考え……やがて、手を小さく動かす。
すると、こちらに向かって銃を構えていた軍人達は、すぐに銃口を下ろした。
いや、軍人じゃなくて自衛隊か? 見るからに日本人のようだし。
もっとも、自衛隊は軍隊じゃないなんて意味のない寝言は、この場合全く意味がないが。
「これでいいかな?」
「ああ。……さて。率直に聞くが……自衛隊か?」
「っ!?」
俺の言葉に、目の前の男は息を呑む。
いやまぁ、その気持ちも分からないじゃないけどな。
この門があるという事は、向こうにしてみれば俺は別の世界の人間であると、そう判断されている筈だ。
そんな俺が、まさか日本という国を知っているとは思わなかったのだろう。
「その……失礼ですが名前を聞かせて貰っても?」
「アクセル・アルマー。シャドウミラーという国の代表をしている」
「……え?」
男の口から、間の抜けた声が漏れ出る。
いやまぁ、それは理解出来ない訳でもないんだが。
「すいませんが、自分の判断出来る事ではありません。上の方に連絡をしたいのですが、構わないでしょうか?」
「ああ、そうしてくれ。こっちはそれで問題ないよ」
「ありがとうございます。それで、その……こちらの門は……」
こちらを窺うような視線。
もしかして、俺がこの門を作ったとか、そんな風に考えているのか?
……話の流れ的にはそんな風に思われてもおかしくはない、か。
「俺達の国に突然現れた門だ」
そう言うと、やっぱり信じられないといった視線をこちらに向けてくる。
まぁ、その気持ちは分からないでもないけど、感情を顔に出しすぎじゃないか?
「……申し訳ないですが、もう少々お待ち下さい」
そう言い、男は急いで部下に指示を出す。
急いで上官にどうするべきか、聞いているのだろう。
さて、まさかこの世界に日本人が来てるとは、正直思わなかったな。
一体どうなっているのやら。
……いや、考えるまでもないか。
門世界も、ゲートで行く世界同様、恐らく何らかの……ゲーム
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