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とある3年4組の卑怯者
132 決意
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 笹山が搬送された総合病院に到着した。藤木と花輪、ヒデじいは笹山がいる病室へと急いだ。その場には戸川先生と笹山の母がいた。
「あれ、藤木君に花輪クンじゃないですか」
 戸川先生が驚いた。
「笹山さんは・・・?手術は成功したんですか!?」
 藤木が聞いた。
「まあまあ、藤木君、落ち着いてください。大丈夫ですよ、笹山さんは重傷でしたが、命は取り留めました。
「よかった・・・。お、おばさん、本当にごめんなさい」
 藤木は兎に角笹山の母に泣きながら謝った。
「え?」
「僕が笹山さんから庇って貰ってそれで助けに行かなかったのが悪いんです。だから笹山さんがこんな目に・・・。悪いのは全部自分なんです!!本当にごめんなさい!!」
「そんな、藤木君、顔を上げて。事情は戸川先生から聞いているから大丈夫よ」
「は、はい、すみません・・・」
 藤木はベッドに寝ている笹山の方へと向いた。頭に包帯を巻かれ、鼻にはガーゼが貼られていた。
「笹山さん・・・。ゴメンよ、本当に・・・!!」
 しかし、笹山は起きない。
「藤木君、笹山さんは寝ていますので、今は無理に起こさないほうがいいですよ」
「は、はい・・・」
「それじゃあ、失礼しようか、藤木クン」
「うん、そうだね・・・」
 藤木は花輪、ヒデじいと共に病院を後にした。藤木はヒデじいの車で家まで送ってもらった。

 しかし、その後も藤木は笹山の重傷に自分に罪があると感じ続けていた。自分はリリィに引き留められていたとはいえ、たかしや鹿沼達各クラスの学級委員、そしてまる子の姉らに助けに行かせた事が確かに永沢の言う通り卑怯だと思った。自分はいつまでたっても卑怯のままだ。情けなさ過ぎてしょうがないと藤木は自分を責めていた。


 翌日、藤木は丸尾から声を掛けられた。
「藤木君、昨日は大変でしたね。笹山さんは大丈夫でしたか?」
「丸尾君・・・。うん、命は大丈夫だってさ・・・」
「そうでしたか。ズバリ、今日はクラスの皆で笹山さんのお見舞いに行きたいのですが、藤木君も如何でしょうか?」
「う、うん、僕も行くよ・・・」
「分かりました。ズバリ、笹山さんも喜ぶでしょう!」
 丸尾は自分の机に戻って行った。

 放課後、クラスの皆で(城ヶ崎など一部の人間は習い事の関係で不在だったが)笹山が入院している病院へ向かった。
「笹山さん、助けに行かなかった僕の事、怒ってるだろうな・・・」
「藤木、自分を責めるなよ」
 はまじが励まそうとする。
「あの時は山根を助けてたんだし、笹山も先に行けって言ってたんだから仕方ねーよ」
「で、でも、僕があの時笹山さんを守っていれば・・・」
「でも笹山も山根を運ぶよう言っていたじゃねーか・・・」
「その笹山さんの言う事を鵜呑みしたのが行けなかったんだ・・・。こ
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