番外編4(中編) 金田一少年の事件簿:怪盗紳士の殺人
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の声が聞こえてきた。
「本当にここに埋めたのか!?絵なんてどこを掘っても出てこないぞ!」
「そ、そんな…僕は確かにここに埋めたはず」
どうやら掘っても掘っても絵が出てこないようだ。
「どういうこった?」
「場所を勘違いしているとか?」
『大河内警部――――!!』
「ん?」
「なんだなんだ?」
そんな時後ろから大声で近づいてくる人影。あれは青森県警の制服警官?
「大河内警部大変です!盗まれた絵が元の場所に!!」
「な、なんだって!?」
……盗んでまた返す?おいおい、怪盗キッドみたいなやつなのか、怪盗紳士って。
――
ラベンダー荘に戻ってみると確かに絵が元の位置に戻っていた。「とんだ茶番劇だった。次回は本物が、絵をいただきに参上する。ゆめゆめご油断なさらぬよう… 怪盗紳士」のカードと共に。
「怪盗紳士の挑戦状だ…!本物の怪盗野郎がついに動き出しやがったか…!」
しかし、いつこんなものを。というか、盗まれた時も戻された時も現場に警察官が一人もいなかったって結構穴だらけだな、おい。
「怪盗紳士!お前の挑戦受けてやる!ここにある絵は1枚だって盗ませやしない!金田一耕助の名にかけて!」
…
……
………おおお!?これってあのセリフか!いやあ、思い出すのにちょっとかかっちゃったけど、これを現実で聞くことになろうとは。ちょっと感慨深い。
――
『今の所、特に異常はありません大河内警部!』『よし、そのまま警戒を怠るな!…たく、東京者が偉そうに仕切りよって!怪盗紳士は青森県警が絶対とっつかまえてやる!』……
はあ。まあそんなこったろうとは思ったけどあんな様子じゃ無理だろうな。俺はそう思いながら開放していた感覚を閉じた。外で警戒している大河内警部がどんな指示をしているのか思いと聞いてみたが外に敵がいるのに味方を敵視しててどうするんだよ。
俺達は本館に移動してさくらさんの肖像画が置いてある部屋でティーブレイクをしていた。今この場にいるのは高校生4人に醍醐さん、小宮山さん、岸さんの7人だ。
「へえ、あの怪盗紳士が狙っているんスか?ここがそんなすごい絵描きさんの家だったなんてなあ」
「あら、あなたここが蒲生剛三氏の家だって知らずに迷い込んだの?」
「ハハハハ、ボクは山歩きが唯一の趣味でして。芸能関係はからっきし…」
「呑気な人ねえ。金田一君たちが居なければ今頃あの頑固な類人猿にこってり絞られていたわよ?」
「そうそう、金田一君に緋勇君だっ
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