番外編4(中編) 金田一少年の事件簿:怪盗紳士の殺人
[5/10]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
査一課?
「あのー。つかぬ事をお聞きしますが、怪盗の事件って捜査二課なんじゃないですか?」
「なに?どうしてそう思うんだ?」
「いえ、以前幼馴染みの家が宝石専門の泥棒、「怪盗キッド」に狙われたことがありまして。自分もその場に居合わせたことがあってその時に来ていたのが捜査二課の中森警部だったので、そういう物なのかなって」
「なるほど、中森の奴を知っているのか。元々捜査二課は金銭犯罪−詐欺とか脱税な―や知能犯を扱う所でな。捜査一課は殺人や放火、強盗に傷害などの凶悪犯罪を担当しているんだ。怪盗キッドの奴は長年色々な暗号付きの予告状を送ってきたり様々なギミックを駆使して犯行を重ねているので二課担当になったんだ。今回は蒲生画伯の敷地内で放火もあったことから捜査一課の私が来たというわけだ」
「なるほど……因みに、目暮警部や松本警視って知ってます?」
「おお!目暮に松本警視を知っているのか」
「ええ。ほら、つい最近松本警視の娘さんが結婚式を挙げたじゃないですか。その時に応急処置した縁で。目暮警部は幼馴染みのお父さんの上司だったので、食事会を開いた時に知己を得たんです。もう15年くらい前になるかな」
「はあ〜!オレもその結婚式には出ていたよ!そうか、君が彼女を助けてくれたんだな!あの時は高校生の少年の応急処置のお蔭で危機を脱したとしか聞いていなかったからな。それと目暮とはまた奇妙な縁だな…奴は森村警部補が殉職した後に少しの間教育係を代行していたよ」
森村警部補?殉職なら二階級特進で森村警視か。
「っと。大河内警部が和久田から隠し場所を聞きだして案内させるみたいだな」
「おっさん、オレもついて行っていいか?」
「ん!?んー。まあいいか。よしついてこい」
さくらさんと七瀬さんは本館に戻るそうだ。他の人もそうらしく、絵の隠し場所に向かうのは俺と一、そして…
「ねえねえ、ちょっと!」
「ん?」
「あなたすごいじゃなーい!私ミステリードラマを見ているみたいで感動しちゃった!!君も名探偵を補佐する優秀な助手みたいでかっこよかったよ!」
後ろから俺達を追いかけてきて、一の手を握ってそう言う招待客の女性がいた。彼女も隠し場所を見に来た一人だ。
「あ、そういえば自己紹介がまだだったわね!私は醍醐真紀。芸能ジャーナルの記者なんだけど…名探偵VS怪盗の対決が見られそうなんて私はラッキーね!それにほとんど取材を受けないあの緋勇龍斗もいるなんて私、今日はツキまくってるかも!」
「「は、はあ…」」
げ、ちょっとめんどそうな人だな。あんまりお近づきしたくない。
俺達が彼女の対応にあたふたしていると、土をザクザクと掘る音と大河内警部
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ