第18話 昇進配属
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ボス少尉は負傷兵として別便で統合作戦本部軍事宇宙港へ向かわせるようにと命令が来ています」
シトレが考え深く呟いた言葉は他の者達には聞こえなかった。
「あくまで裏方に徹させるつもりか」
「なにか仰いましたか?」
「いや何でもない、ロボス少尉には私から直接伝えよう、
30分後に会議室へ来るように連絡を頼む」
「はっ」
30分後に会議室でシトレはリーファと話していた。
「ロボス少尉、すまんな。統合作戦本部と宇宙艦隊司令部は今回貴官の作戦制作を隠すつもりのようだ、先ほど貴官だけ負傷兵として、統合作戦本部軍事宇宙港へ向かいようにと連絡が有った」
流石に未来の医療である、リーファも大部傷が治り喋ることも可能になっていた。
「閣下、お気になさらないで下さい。小官は別に手柄を欲しいわけではありませんし、元々閲覧禁止レポートを出していますから隠されるのも納得済みです」
シトレからすれば、リーファはしおらしく言っているように見えるが、リーファ自身は内心でやった〜♪ヤンとラップに手柄を擦り付け成功〜♪と思っていたのであるが、シトレにして見れば一番の功労者が表に出られないとはと気の毒な感情で一杯であった。
「少尉こそ、今回の救出劇の真の英雄なのに私達が英雄として認められてしまい心苦しい限りだ」
「閣下、お気に成さずに、小官は策を立てただけです。それを運用したのが、閣下であり。リンチ司令官であり。ヤン、ラップ両中尉なのですから、それに運用ソフトはドールトン候補生の手助けがなければ完成していません」
「そうだったな、ドールトン候補生にも何かしらの功績を称える事をするように私から上申しよう」
「ありがとうございます」
「貴官は、十一時《ヒトヒトマルマル》に退艦して貰う」
「はっ」
宇宙暦788年7月16日
ハイネセン宇宙港では、多くの人々が奇跡の脱出を遂げた、エル・ファシル人々を迎え入れるべく集まっていた。ジェシカ・エドワーズもその中の1人としてラップとヤンの帰りを待っていた。
ジェシカは、エル・ファシルの危機の時に2人のことを非常に心配していたのであった。
ヤンとラップは、シャンプールに居たときから、レクチャーを受けロボス少尉については絶対に公言しない、作戦案はヤンとラップが作った事にする様に命令が来ていた為に、納得がいかない状態ではあったが此も宮勤めと諦めていた。
ヤンとラップがタラップに現れた瞬間からフラッシュの嵐で多くの取材陣が詰めかけ取材をしようという大混乱をMPが整理していく。その中を重傷を負ったリンチ司令官は救急車で運ばれていく。そのあと生き残りが順次降りてきて並びながら行進をおこない家族の元へ進んでいき、感動の再会が行われている。
ジェシカも2人に会おうとするが、ヤンとラップ
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