暁 〜小説投稿サイト〜
名探偵と料理人
第四十九話 -悪意と聖者の行進、他-
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「久しぶりですね、佐藤刑事」

「え?えっと君は…?」

「あれ?龍斗にいちゃんと初対面だっけ?…あ、そっか。米花サンプラザホテルの時は佐藤刑事意識がなかったから。龍斗にいちゃんは佐藤刑事を撃った犯人を拘束して、佐藤刑事の応急処置をしてくれたんだよ!」

「その、龍斗にいちゃんこと緋勇龍斗です…動きを見る限り、傷による身体可動性障害もないようですしよかったです」

「ああーー!君が私の事を治療してくれたの!?あとから聞いた話だと、君の応急処置のお蔭で失血性の臓器不全を起こさなくて済んだって。今度何か御礼したいわ!」

「あはは。あのときはあれがベストだと思って行動しただけなので。それより、子供たちが何か聞きたそうにしてますよ?」

「え?」

 

佐藤刑事が向けた視線の先には俺の言った通り何かを言いたそうな子供たちの姿が。まあ、彼らの聞きたいこととはなぜここにいるか?だったんだけど…一人がしゃべればもう一人がしゃべり、それに反応した別のもう一人がしゃべる…というどこかおばちゃんの会話のように話が流れて行って、佐藤刑事が仕事中に抜け出してパレードを見に来ていることになってしまった。

その後、彼女は否定したがさらに追い打ちをかけるようにミニパトに乗った婦警がデートだと言い、子供たちがそれに乗ってしまった…佐藤刑事、不憫な。

その話を終わらせたのは博士の後ろから来たもう一人の刑事さんだった。

 

「仕事ですよ、仕事!デートじゃありません…」

「白鳥警部!?」

「ども、ご無沙汰です」

「やあ、龍斗君。しかし君がこの少年探偵団と知り合いだったとはね」

「まあ、博士とはご近所ですから。コナン君つながりもあって…ね?」

「なるほど」

「それにしてもどうしてあんたまで変装を…」

 

そしてなぜこんなに警察の人がいるのかを教えてくれた。なんでも警視庁宛に犯行予告とも取れる謎のFAXが送られてきて、それの文面が未解決事件の物とよく似ているために刑事が導入されているそうだ。

 

「なーんだ、デートじゃないんだ」

「ああ。今日は仕事なんだよ。問題のデートは来週のはずですしね」

 

…ヲイ。白鳥任三郎さんよ。何故に同僚のデートの日なんかを把握しておるのじゃ。

ミニパトの婦警さんも把握しているし、白鳥警部の話だと割と大人数で監視体制が気づかれているみたいだし…さっきのパレードでデートよりやばいんじゃないか?いや、休暇届出してるみたいだし、いいのか?

 

 

――

 

 

ええ、ええ。分かっていましたとも。新ちゃんと出かける時は何か起きるかもという心構えで動かないといけないという事を。でもさ、ま
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