第四十八話 -隠して急いで省略、西の名探偵vs.英語教師-
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ひそめているのには気づいたけど。そこはもっと注意深く周りを見ないといけないぞー、探偵君?」
「バーロー、オメーの超感覚と探偵の技量を一緒にすんなっつうの」
「なんや、ばれとったんかいな。龍斗も来るいうことで驚かそ思っとったのに。いやあ、龍斗にドッキリ仕掛けんのは至難やで」
「ははは。しかし、さっきの調書の事じゃが盗んだ相手がどこの誰かも分からん今は手の打ちようがないのう」
「甘いでジィさん。そんな大事な話をだまっとった工藤が今話したっちゅうことは何かしらのてがかりを掴んだからや。そやろ?お、その顔は図星やな??言うてもええんやで??」
新ちゃんの額を突っつく平ちゃん。新ちゃんは図星をつかれた顔…もしてるけどどっちかというと呆れている割合が多い気がするぞ平ちゃん。
新ちゃんが気にしているのは俺が哀ちゃんの大人バージョンで自殺を偽装した件の発端となった、杯戸シティホテルで行われた映画監督をしのぶ会の会場で起こった殺人事件だ。新ちゃんはその事件が起きてからもしかしたらあの事件現場には新ちゃんの知らない組織の人員がいたんじゃないかと考えていたそうだ。そして、事件が起きて以降、表舞台に出なくなった有名人がいるそうだ。ああ…そう言う事か……
「クリス・ヴィンヤード…アメリカのムービースターだ!」
『!!』
「ク、クリスってあの有名な二世女優の…!?」
「チチのでっかい綺麗で賢いねーちゃんか!?」
「ああ…大女優、シャロン・ヴィンヤードの一人娘さ…龍斗、大丈夫か?その…」
「んん?なんで龍斗にそないな事聞くんや?」
ああ、シャロンさん。新ちゃんが貴女までたどり着いてしまったよ。今はまだ確証のない段階だけれどいずれ貴女に食らいつきます…ただ、今はあなたとの約束を守ります。
「シャロンさんとは個人的な交友関係があってさ。それを心配してくれてんのさ、新ちゃんは」
「え?龍斗、シャロン・ヴィンヤードと交流があったんかい!?」
「まあね。結構可愛がってもらってたんだ。ただクリスさんとはシャロンさんの葬式で一度会っただけだから…大丈夫だよ」
「そ、そっか…まあ、龍斗の事もあるしオレも無関係とは言い切れねえし考えたくなかったんだけどな。色々調べて彼女が一番疑わしいんだ」
「………(工藤?)」
「そこでさっきの博士の頼みごとにつながるだが…」
そう言って新ちゃんが差し出したのはどこかのアドレスが書かれた一枚の紙片だった。
「インターネットのアドレスか?」
「ああ。彼女の復帰を熱望するファンのサイトだよ。上手くそこに潜り込んで情報を集めてくれねえか?彼女の癖から、趣味、経歴…コアなファンだからこそ得ら
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