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名探偵と料理人
第四十八話 -隠して急いで省略、西の名探偵vs.英語教師-
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「それにしても蘭ちゃん、授業中に上の空って珍しいね」

「え、あ、うん。ちょっと黒いニット帽の男の人の事を考えてて…」

「あら?それって京極さん事ですか?ウチはチョコレートを作りに行った時が初めましてやったけど」

「ええええええ!?そうなの、蘭!?まさか新一君から乗り換える気!?」

「ち、違う違う!京極さんとは別の人よ!別の人なんだけど…容姿だけが浮かんできてどこであったのか、誰なのかも思い出せないのよ」

「それって街で一瞬すれちがった人の事を思い出しているんじゃないの?」

「ううん。何かあった筈なんだけど、それ丸ごと忘れている感じで…思い出さない方がいいって心がブレーキをかけているような…でも思い出さないといけない気がして…」

 

黒いニット帽…黒かどうかは忘れてしまったけど赤井さんが今の時期のトレードマークにしているのもニット帽だったよな?でも蘭ちゃんはどこであったんだ?てか、そもそも赤井さんかどうかも分からないか。

 

「…あ、コナン君!ジョディ先生はそのマークは女なら知っていて得するって言ってたわよ!」

(女…?そう言えば母さんが手紙の終わりに良く書いてたな…xxxって。でも母さんも教えてくれなかったな、意味)

「でも、最近のジョディ先生の授業変わったと思わない?」

「そやねー。赴任して最初の頃は型通りに当てはめた授業やったなー」

「私らからしてみれば退屈な真面目一辺倒の授業だったけど今は教科書とかには載ってない本場の砕けた英語を教えてくれたりいい感じよねー!」

「そういえば、女子からも人気出始めているんだってね?」

「そうそう!真面目で堅物なのに色気ムンムンっていうのに女子連中は反感買ってたんだけど、授業以外でも砕けた感じで接してくれるようになって他の先生にないカンジが大人の魅力!とかでさ!」

「Hi!おだててもテストの点数は甘くしませんよー!」

「わ!」

「せ、先生!」

 

話していた俺達の後ろから割り込んできたのは話題に上がっていたジョディ先生だった。気づいてなかった園子ちゃんと蘭ちゃんは素で吃驚してる。

 

「…ジョディ先生、いきなり声かけないで上げてください。2人が吃驚してますよ」

「Oh,それはごめんなさいですねー…でもMr緋勇はそんなに驚いていないんですねー?」

 

そう言って目を細めるジョディ先生。

 

「まあ、これでも古武術を修めていますので。後ろの気配を読むのは意識しなくても自然とやっちゃうんです。それに紅葉も気づいてましたよ?」

「わお。ほんとーですかー?」

「え、ええ。ウチも最近どんどん感覚が鋭くなってますし…ただ誰が来るかまではわからへ
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