第四十八話 -隠して急いで省略、西の名探偵vs.英語教師-
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「このthatは、関係代名詞として使われていまース。そのため、この文章は…」
今日も今日とて高校生活。今はジョディ先生の英語の授業中だ。こと、言語に関してはある意味反則の才能のお蔭で苦労せずに済んでいるために苦にしていない。苦にしていないが、最近ジョディ先生の俺を見る目にたまに疑念と殺気が籠っているように感じるのは気のせいだろうか?俺なんかしたかね。授業中に気を抜いているのがばれたのかな。
「Hey!毛利サーン!」
「え?」
「ちゃんと私の授業聞いてましたかー?」
「え?あ、はい!」
おや、珍しい。蘭ちゃんが部活が忙しいわけでもないのに授業中に注意を受けるなんて。部活が忙しくて疲れている時でも授業をしている先生に気取られないように休んでいるのにな。
「じゃあ、黒板のあのマーク、何の事か分かりますカー?」
「×印…いやx…かな?」
その言葉にクラスの中で笑いが起こる。まあ雑談だったから意味なんて書いてないしね。思春期の高校生には興味を引く内容だったし、答えられない=聞いてないだからクラスメイトも大うけだ。
「蘭、あれはね…」
キーンコーン――
「Ah~Time is up!毛利サンには次の私の授業までに考えておいて貰いましょーう!ちゃんと答え、見つけなきゃダメね!レディーなら知ってて損しなーいキュートなマークでーすから!…OK?」
「は、はい…」
「ソレから、クラスの皆に教えてもらうのはなしデースよ?」
「え?」
「毛利サーンのキュートな答え、期待してますからネー?」
園子ちゃんが助け舟を出そうとしていたみたいだが運がいいのか悪いのかチャイムに遮られて蘭ちゃんだけに特別な宿題が与えられた。自分で考えろとは…蘭ちゃんが自力で思いつくとは思えないけどなあ…
それから出ていくときにさりげなく、一般人には分からないレベルで俺を一瞥して出ていくジョディ先生。だから俺は何をしたんでせう…?
――
「x?それに何か特別な意味があるの?」
「うん!ジョディ先生が授業の余談で話したみたいなのよ。キュートなマークだって」
「無理無理!そんなガキンチョにわかるわけないわよ」
「でもコナン君、時々変な事知ってるし」
(エックス、X、x…)
ああ、新ちゃんが思案に入っちゃったな。知っていたらすぐに思い当たると思うけど、これは変な方向に思考が行ってるな…それにしてもいつも思うが高校生の下校時間と小学生の下校時間って被るもんだっけか?俺が帝丹小学校に行っていたときはもっと早く終わっていたと思うんだが。
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