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名探偵と料理人
第四十七話 -血のバレンタイン-
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ニット帽の男は京極真。園子ちゃんの彼氏で園子ちゃんのラブラブ大作戦の術中にど嵌りしている、今時珍しい古風な男だった。そして…

 

「失礼、先ほどの動き。貴方もなにか武道を?それと園子さんとの関係は?」

「ああ、そう言えばこうしてお会いするのは初めてですね。俺は緋勇龍斗。園子ちゃんとは保育園時代からの幼馴染みってやつです。それから武術ですか。一応、表に出ない徒手空拳の業を…」

「!!そうですか、それでは是非手合わせを!先ほどの暴漢を一蹴した手際、見事でした!!」

「あはは。ありがとうございます。ですが、出来ません」

「な、なぜ!?」

 

「んー、俺の力は競い合う物じゃないから、ですかね。緋勇の家は守護役。そして俺は力を手段だと思っています」

「…手段?」

「俺は美食y…じゃなくて料理人です。肉の調達に自らおもむき、殺し、糧とすることがあります。それは生きるため。つまり生きるための手段として力を振るいます。先ほども、皆さんを危険な目に遭わせないために力を振るいました。これも手段です。ですが貴方の願いは己が力と俺の腕、どちらが強いかの力比べ。つまりは最強を目指す目的を主軸に置いているのだと感じました」

「…その通りです」

「俺は幸か不幸か、強さを「目的」に置いた人間には出会ったことがありません。ありませんが、今のままではいずれ限界が来てしまいますよ?」

「!!それはどういうことですかっ!!?」

「さあ…そもそも立ち位置が違う俺に詳細は述べられません。ですが、今一度、自分の求める「強さ」を見つめなおすことが他流試合を仕掛けるよりよっぽど有意義だと思いますよ?」

 

…なーんて、これは大体が父さんの受け売りだけどね。園子ちゃんの彼氏だからお節介焼いちゃったけど、園子ちゃんに心配ばっかりかけている罰だ。大いに悩め悩め、若人よ。

 

 

――

 

 

「たーつーとー?」

「な、なにごと!?紅葉」

「はーい、チョコレート!」

「うん、ロッジで一緒に作ったしね…ってそれは何!?」

「うん、男連中が見てた雑誌にあった「胸の谷間にハートのチョコレート」?やって。男の子はこういうのがええんやろ?」

 

誰だ!?んな雑誌学校で開いてたのは!!?紅葉も意外と世間ずれしてるから真に受けちゃってるじゃねえか!!……グッジョブだ!

 

「…いただきます!」

「召し上がれ?…」

 


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