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名探偵と料理人
第四十七話 -血のバレンタイン-
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間だぜ?」

「…ああ。そうだね、気を付けて行ってくるよ」

「おう!」

 

俺は紅葉に外へあの犬を探しに行くことを伝え、ロッジを出た。

 

 

――

 

 

件の犬はあっさりと見つかった。いや、地面を歩いていたらもう少しかかっただろうけど枝と枝を飛び跳ねて移動したら本当にすぐに到着できた。そのこはお墓の近くにちょこんと座っていた。こんな猛吹雪の中、たった一匹で。なるほどね、これで俺も合点がいった。三郎は墓守なんだな。周りの卒塔婆は荒らされ放題なのに、この墓石だけがきれいだ。恐らく、オーナーの旦那さんが二匹の犬に交代制で墓守を一日中させていたのだろう。ってことはニホンオオカミも…って。考察している場合じゃないか。この子はビデオテープを持っていないという事は俺が、その証拠がある可能性があるビデオテープを探さねえとな。流石にこの大雪の中ちっぽけなテープを見つけるのは俺以外じゃ無理だし。

 

「さて、と」

「?」

「一緒に来てくれないか?」

「…わふ!」

 

俺は三郎?の前に跪いて彼にお願いした。ロッジで見た三郎の様子を見るにとても人なれしている様子だったしすんなりついてきてくれることになって助かった。

 

「さて、と」

 

俺は三郎?をつれてビデオテープの匂いがする方へと歩いて行った。

 

 

――

 

 

俺はロッジの勝手口から中へと入った。樹から飛び降りる時に、黒いニット帽の男が物陰に隠れたのが見えたが…今はこっちが先だな。

 

「あれ?新ちゃん?それに三郎?」

「ああ、どっちかは次郎って言うんだけどな。事件の全貌は読めたぜ?あとは」

「これ、かな?一応、中身を改めさせてもらったけど今日の日付の物とそれに一番古いもので4年前のものがあったよ」

「へえ。じゃあとりあえず今日のを見てみるか」

 

そう言って取り出したのはハンディカム。なるほどね。新ちゃんがビデオを設定している合間に犬の方を見ているとみているこっちがほっこりするくらいじゃれ合っている仲のいい二匹がいた。

 

「…龍斗、これを見ろよ」

「え?これって甘利さんか?」

「ああ、これは証拠になる。俺の推理通りだ」

「おい、なにをごそごそと…あれ?なんでそいつはにひ…き…はひん」

 

うっわ。容赦ないな。キッチンに入ってきた小五郎さんを新ちゃんは焦りもせずに麻酔銃で眠らせやがった。

 

「…なんか新ちゃん、手慣れて来たね。熟練の職人のような躊躇の無さだったよ」

「うっせ」

 

 

――

 

 

はてさて、これはどうし
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